ランボルギーニ・アステリン、スタジオ写真
公開 : 2014.12.05 23:50 更新 : 2017.06.01 02:11
10月に開催されたパリ・モーターショーにて、ひときわ観客の注目を集めていたランボルギーニ・アステリオンをスタジオに呼び出し、じっくりと観察してみることにする。
”テクノロジーの論証者” と表現される、ランボルギーニ内製のプラグ-イン・ガソリン-エレクトリック・ハイブリッド・パワートレインにより、アステリオンは日々の市街地における運転でも極上の体験を与えてくれるのだという。
ラ・フェラーリ、マクラーレンP1、ポルシェ918スパイダーなどのハイブリッド機構をもつハイパーカーを視野に入れて制作されてのはもちろんなのだが、シュテファン・ヴィンケルマンCEOいわく ”サーキットでの究極的なパフォーマンスというよりも、日常的な運転でどのようなアプローチをするか” に重点を置いているそうだ。
出力を生み出すのは、ランボルギーニ史上初となるプラグ-イン・ガソリン-エレクトリック・ハイブリッド。同門のウルスや、噂が絶えないSUVモデルに採用される予定のものと同じものだ。
ウラカンに使用されている評判の良い自然吸気の5.2ℓ V10ガソリン-エンジンが先進的なハイブリッド・ドライブトレインのベースとなる。
ガソリン・ユニットのみで発生する610psと57.1kg-mの出力は、後輪のみに7速デュアル-クラッチ・オートマティック・ギアボックスを介して伝えられる。またレイアウトは伝統的なトランスアクスル方式を採る。
このエンジンに3機のブラシレス電気モーターが組み合わされる、というところからがアステリオン独自の機構で、そのうちの1機はギアボックス部分から後輪の回転をアシストする。残りのさらにパワフルな2機はフロント・アクスルのキャビン寄りの位置に配され、前輪を直接駆動する。モーターのみの出力は300psであることから、最高出力は910psにおよぶ。