ランボルギーニ・アステリン、スタジオ写真
公開 : 2014.12.05 23:50 更新 : 2017.06.01 02:11
ドライバーはステアリングにあるボタンから3つのドライブ・モードを選ぶことができ、’Z’ はゼロ・エミッション、’I’はハイブリッド(イタリア語ではIbridoと表記)、’T’ はTermico。つまりフルパワー・モードのことである。
3つの電気モーターを動かすエネルギーは、ギアボックスが本来は搭載されるセンター・トンネル部分におさまるリチウム-イオン・バッテリーから供給を受ける。どうしてここにバッテリーがおさまったかというと、バランスはもちろんのことクラッシュした際の安全性も考慮しているのだそうだ。またこのバッテリーは、走行中に生じるエネルギーの回生および、家庭のウォール・ソケットから充電ができる。
先述のように2機のバッテリーがフロント・アクスル部分に設置されているため、エレクトリック・モードは実質的にFWDとなる。この際の航続可能距離は50km、最高速度は126km/hとなる。ハイブリッド・モードでは言葉とおり後方のエンジンとモーターの出力を総動員するため、0-100km/hタイムはわずか3.0秒、最高速度は320km/hにおよぶのだそう。
複合サイクル燃費は23.7km/ℓ、CO2排出量はアヴェンタドールの6.5ℓV12エンジンの約1/3となる98g/kmまで抑えられている。
アステリオンの構造は、カーボンファイバー・モノコックの上にカーボンファイバー・コンポジット・プラスティック製ボディをかぶせるかたちを採り、これはウラカンに見られる構造を発展させたものとなる。車重はまだ好評されていないが、リチウム-イオン・バッテリーとハイブリッド・システムによる増加分は250kgと予想される。
アステリオンのデザインは、将来のスーパーカー像をランボルギーニがどのようにイメージしているか、という部分が写しだされるようにした、とチームを統括したフィリッポ・ペリーニ氏は言う。
エクステリアは、なるべく単純な面と最近のランボルギーニに見られる切り立ったエッジを避け、曲線をふんだんに使用したなめらかなモチーフを採用。パネルどうしの統一感ももたせており、現行モデルよりも流れるような、すらりとした印象を受ける。