トヨタ新型GRヤリス、海外では800万円以上に! しかも台数限定… いろいろ異なる “英国仕様” 発表
公開 : 2024.03.28 06:05
トヨタ英国部門は現地向けの改良新型「GRヤリス」を公開した。英国価格は1万2000ポンド(約230万円)以上値上がりし、4万4250ポンド(約845万円)からとなった。
英国向けGRヤリス 値上げ+限定販売
トヨタの英国部門は、改良新型「GRヤリス」の英国仕様と価格を発表した。改良前より1万2000ポンド(約230万円)以上の値上がりとなった。
標準グレードで4万4250ポンド(約845万円)から、特別仕様車「セバスチャン・オジエ・エディション(Sebastien Ogier Edition)」と「カッレ・ロバンペラ・エディション(Kalle Rovanpera Edition)」は6万ポンド(約1150万円)となっている。
基本的な仕様は日本向けと大きく変わらないが、性能数値などに細かな違いが見られる。
英国仕様は1.6L 3気筒ターボガソリンエンジンを搭載し、最高出力280ps(従来比20psアップ)、最大トルク39.7kg-m(3kg-mアップ)を発生する。トランスミッションは従来の6速MTに加え、新開発の8速ATが追加された。
サスペンションも見直され、スプリングレートの変更とフロントショックアブソーバーの強化により、ハンドリングが向上したという。
インテリアでは、ドライビング・ポジションとコックピットが変更され、新しいインフォテインメント・システムが導入された。トヨタは「より本格的なスポーツカー感覚」を味わえるとしている。
改良新型GRヤリスは、英国では限定販売となるが、具体的な販売予定台数はまだ確認されていない。
トヨタ英国部門の広報担当者は取材に対し、価格設定は需要に連動したものではなく、インフレや新技術などの要因が上昇に寄与していると述べた。
ホンダ・シビック・タイプRのようなライバル車も、最新型では価格が上がり、現在4万8060ポンド(約920万円)からとなっている。
英国では、GRヤリスを所有しているオーナーと予約登録済みの顧客は、2024年5月から行われる投票に優先的に参加し、生産枠の割り当てを確保することができる。
世界ラリー選手権(WRC)のセバスチャン・オジエ選手とカッレ・ロバンペラ選手が監修する特別仕様車も台数限定で英国に導入される。
セバスチャン・オジェ・エディションには、トラクションとコーナリングを向上させる「Morizo」モードと、後輪により多くのパワーを配分して高速走行時のハンドリングを向上させる「Seb」モードが装備される。
カッレ・ロバンペラ・エディションには、ドリフトとドーナツスピンを容易にする「Donut」モードと、リア・ディファレンシャルをフル活用する「Kalle」モードが装備される。