これが新型「エクスプローラー」だ! フォード、欧州専用EVを発売 約760万円から
公開 : 2024.03.28 06:25
何台売れる? 販売目標を「調整」
グレード展開は「セレクト」と「プレミアム」の2段階。全車にステアリングホイール・ヒーター、シートヒーター(運転席はマッサージ機能付き)、スマートフォン用のワイヤレス充電器、スマートフォンとのミラーリング機能が標準装備される。
プレミアム・グレードには、10スピーカーのBang & Olufsenサウンドシステム、アンビエントライト、ダイナミック・マトリックスLEDヘッドライトが追加される。
オプションは限定的で、パノラミック・ガラスルーフと運転支援システム「ドライバー・アシスト・パック」の2種類のみが設定されている。後者にはハンズフリーの電動トランクゲート、ヘッドアップ・ディスプレイ、360度カメラ、車線変更支援が含まれる。
ホイールサイズは19インチ、20インチ、21インチから選択可能だ。
今年7月頃には、クーペタイプの派生モデルが発売される予定である。
フォードは以前、派生モデル含むエクスプローラーを、今後6年間で欧州全体で「60万台以上」販売する計画を立てていたが、現在EVに対する需要が軟化していることを踏まえ、目標を調整したという。
「市場想定に対して数量を調整しました。EVの普及が当初の想定よりも減速していると見られます」とサンダー氏。
具体的な数字は明らかにしなかったが、「ライフサイクルの中で大幅に増加するでしょう」と説明した。
「アメ車らしさ」と実用性を追求したデザイン
エクスプローラーは、フォードのアメリカン・スピリットを受け継ぎながら、欧州市場に焦点を当て、欧州で設計・生産される新世代の電動SUVである。
フォルクスワーゲン・グループのMEBプラットフォームを採用したが、フォード曰く「米国らしさ」を強調するデザインとなっている。
アップライトな2ボックス・シルエットは、人気の高いブロンコやF-150の影響も垣間見えるが、EVらしく空力性能と室内空間を重視している。
エクステリアでは、新しいエンブレム付きのフロントエンド、ボディ全体を包み込むベルトライン、重厚感のあるフェンダー、ブラックのピラーでコントラストを効かせたフローティングルーフが特徴だ。
実用性も忘れていない。トランクフロア下の収納スペースや、フロントシートの間に容量17Lの「メガコンソール」を備えている。トランク容量はマスタング・マッハEよりも大きい450Lで、後部座席を倒せば1400Lに拡大できる。
15.0インチのポートレート型タッチスクリーンは角度調整が可能で、最新版インフォテインメント・システム「Sync」を搭載する。
ほとんどの主要機能はスクリーンで操作し、使用頻度の高いクライメートコントロールのインターフェースは常時表示される。また、バイブレーション付きのボリューム調整用タッチスライダーなど、使いやすさに配慮した物理・触覚コントロールが装備されている。