トヨタ勢強し 登録車新車販売はカローラが3カ月連続首位 2023年度はヤリスが3年連続でトップ

公開 : 2024.04.05 17:45

トップ10以降はどんな感じ?

トップ10以降では、SUVおよびクロスオーバーモデルの好調さが続く一方で、全面改良および一部改良や特別仕様車の設定を行ったモデルの善戦ぶりが光った。

クロスオーバーに加えて“スポーツSUV”を標榜するスポーツと“ニューフォーマル”を謳うセダンモデルを設定したトヨタクラウンは同40.1%増の7432台を売り上げて第12位に、セレナとともに2023年度グッドデザイン賞を獲得した日産エクストレイルは同49.2%増の5272台を登録して第17位に、2023年4月に発売したホンダの新世代SUVのZR-Vは前月よりも1092台多い4925台を記録して第18位に、2023年12月に全面改良したスズキスイフトは同29.9%増の4362台を販売して第20位に位置。

2024年3月期と2023年度登録車新車販売ランキング
2024年3月期と2023年度登録車新車販売ランキング

また、2023年10月に一部改良を図ったスバルレヴォーグは同122.5%増の3373台を達成して第21位に、2023年6月に全面改良したミニバンのトヨタ・ヴェルファイアは同1806.9%増の3162台を売り上げて第24位に、2023年12月に発売した新型コンパクトクロスオーバーSUVのレクサスLBXは2411台を記録して第26位に、2024年3月に販売を開始した新型コンパクトクロスオーバーSUVのホンダWR-Vは2185台を登録して第29位に入った。

一方、登録車の2023年度の車名別ランキングは、前年同期比4.8%増の18万3738台を記録したトヨタ・ヤリスが3年連続でのトップに輝く。

以降はトヨタ・カローラ/トヨタ・シエンタ/トヨタ・プリウス/日産ノート/トヨタ・ノア/日産セレナ/トヨタ・ヴォクシー/トヨタ・ルーミー/ホンダ・フリードの順で続き、一部車種の出荷停止の影響がありながらトヨタ車がトップ10中7モデルを占める結果となった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。

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