おしゃれな「モッカ」 英国最安価の電動クロスオーバーに ヴォグゾール、約135万円の大幅値下げを実施

公開 : 2024.04.10 18:05

英ヴォグゾールは電動クロスオーバー「モッカ・エレクトリック」に新グレードを追加し、価格を2万9495ポンド(約565万円)からとした。従来より大幅値下げとなり、国内ではクラス最安価を実現した。

新グレード追加で実質値下げ クラス最安価に

ステランティス傘下のヴォグゾール(ボクスホール)は、英国で販売する電動クロスオーバー「モッカ・エレクトリック(旧:モッカe)」に新グレードを追加し、スタート価格を大幅に引き下げた。これにより、国内最安価の電動クロスオーバーとなった。

ヴォグゾールは英国発祥の自動車ブランドで、ドイツのオペルとは兄弟関係にある。モッカ・エレクトリックはBセグメントの小型EVで、今回追加された「グリフィン」という新しいベースグレードの価格は2万9495ポンド(約565万円)からとなっている。

ヴォグゾール・モッカ・エレクトリック
ヴォグゾール・モッカ・エレクトリック    ヴォグゾール

従来の価格設定からは7115ポンド(約135万円)の値下げとなる。また、英国で2番目に安い(これまでは最安価だった)電動クロスオーバーであるMG ZS EV SEより1000ポンド安い。

モッカ・エレクトリック・グリフィンは、従来と同じ最高出力136psの電気モーターと50kWhのバッテリーを搭載し、欧州WLTPサイクルでの航続距離は336kmとされている。これは、ZS EVの航続距離を約18km上回る。

充電性能も変わらず、最大100kWの急速充電に対応し、30分で0~80%の充電が可能だ。

ベースグレードではあるが、シートヒーター、ステアリングホイール・ヒーター、リアのスモークガラスなども装備されている。

各種ボディカラーや、2トーンとなるブラックルーフも引き継がれている。英国のスーパーマーケット大手テスコの一部店舗での無料充電サービスも付属する。

英国における注文受付は4月17日から開始され、6月から納車が始まる。

ヴォグゾールは比較的安価な小型EVを複数投入しており、一時はBセグメント・ハッチバックのコルサ・エレクトリックも2万6895ポンド(約515万円)と英国で最も安いEVだった。しかし、先月1万4995ポンド(約290万円)からと発表されたダチア・スプリングにその座を奪われた。

直近では、モッカ・エレクトリックに新しいエクステンデッド・レンジ仕様が追加された。最高出力156ps、航続距離405km、価格は3万9985ポンド(約765万円)から。

記事に関わった人々

  • チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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