2024年版 「おしゃれ+実用性も高い」小型ハッチバック 10選 欧州最強Bセグメント車、どれが好き?

公開 : 2024.04.20 18:05

若者からファミリー、シニアまで幅広い人が乗るであろうコンパクトカー。見た目も走りも妥協したくない。デザイン、性能、実用性などさまざまな観点から特に優れたBセグメント・ハッチバックを10台紹介する。

見た目も走りも妥協したくない 欧州最強ハッチバック車

デザイン、動力性能、使い勝手の良さ、コストパフォーマンスなどさまざまな観点から、特に優れた小型ハッチバックを10台紹介する。

本稿では、「小型」とは具体的に欧州Bセグメントのクラスを指す。トヨタヤリスフォルクスワーゲン・ポロなどが属しているコンパクトな乗用車クラスだ。

欧州Bセグメントのハッチバックから特に注目したい10台をピックアップ。
欧州Bセグメントのハッチバックから特に注目したい10台をピックアップ。

昨今、車高の高いクロスオーバー車やSUVがトレンドとなっているが、Bセグメント・ハッチバックの需要はまだまだ非常に大きい。

ハッチバックが特に栄え、発展しているのが欧州市場だ。今回は競争の激しい欧州から、選りすぐりの10台を見ていきたい。

選定条件として、まず3~4人家族でも使える広さと荷物の積載量は欠かせない。さらに、デザインの魅力、パッケージングの良さ、運転しやすさ、使い勝手の良さなどが挙げられる。

動力性能で重要なのは、軽快さだと考えている。年齢や体格、ドライビングスキルの異なるさまざまな人が運転するため、基本的に軽快で「分かりやすい」ものでなければならない。ステアリングが緩慢なのは受け入れがたい。

蛇足だが、筆者(英国人)を含む弊誌の記者陣は、柔らかい乗り心地よりも、やや硬くて安定感のあるハンドリングを好む傾向がある。その点を踏まえてお読みいただくといいだろう。

1. ルノー・クリオ

長所:インテリアはクラス最高レベル、優れた燃費、ガソリン車の価格の安さ
短所:乗り心地はもっとしなやかでもいい、後部座席は大人には厳しい

ルノー・クリオ(日本名:ルーテシア)に数年ぶりに改めて乗ってみると、居住空間のデザイン、人間工学に基づいたレイアウト、そして質感について想像以上に高く評価できた。コストパフォーマンスは非常に高い。

1. ルノー・クリオ
1. ルノー・クリオ

凸凹の多い一般道においては、フランス車らしくない硬い乗り心地を見せる。不快というほどではないが、かつてのようなしなやかさはない。

しかし、ハンドリングは優れている。ステアリングホイールから伝わる情報量はそれほど多くはないが、かなり直感的でナチュラルなフィーリングを持つ。ややボディロールが大きい印象はあるが、コーナリング時のバランスは見事だ。

現行世代で最速のモデルは最高出力140psのクリオEテックである。ガソリン車に比べてやや高価だが、トヨタ・ヤリスやホンダ・ジャズ(日本名:フィット)と大差はない。

Eテックというルノー最新のハイブリッド・パワートレインは、大型車では少しパワー不足を感じることもあるが、小柄なクリオにはぴったりで、ヤリスやジャズよりも速くて魅力的だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

コメント

おすすめ記事

 
×