2024年版 「おしゃれ+実用性も高い」小型ハッチバック 10選 欧州最強Bセグメント車、どれが好き?
公開 : 2024.04.20 18:05
2. セアト・イビサ
長所:コストパフォーマンス、VWポロより優れたインテリア
短所:フォード・フィエスタほど運転は楽しくない、エントリーグレードは装備が貧弱、ハイブリッドの設定がない
スペインの自動車メーカーでフォルクスワーゲン・グループ傘下のセアトが手掛けるイビサ。第5世代にあたる現行型は2018年に登場し、欧州市場におけるセアトの主力モデルとなっている。
フォルクスワーゲンのMQBプラットフォームを使用し、2021年の改良でさらに魅力が増している。ハンドリングや洗練性、コストパフォーマンス、充実した標準装備、若々しいスタイリングなど、特筆すべき点は多い。
運転の楽しさではフォード・フィエスタ(現在は生産終了)に及ばないが、かなり楽しい部類に入る。インテリアにはソフトタッチな素材が多く使われ、セアト最新のインフォテインメント・システムも搭載されている。
イビサはどちらかというと、フィエスタよりも高級感ある所有体験を得られる。フォルクスワーゲン・ポロよりも運転が楽しく、素敵なインテリアを備えていることから、弊誌のお気に入りの1台となっている。
3. スコダ・ファビア
長所:広い室内空間、一部の高級車よりも乗り心地が良い、競争力のある価格設定
短所:硬くて傷つきやすいプラスチックの内装材、運転が楽しくない、ハイブリッドの設定がない
チェコの自動車メーカーでフォルクスワーゲン・グループ傘下のスコダは近年、これまでのバジェットカー(低価格)路線から離れて少しずつ高級化してきた。価格が高すぎるものもあるが、最新型のファビアでは高次元のバランスに目が奪われるだろう。
かつてほど安くはなくなったが、それでもトップクラスにお手頃な価格設定である。室内空間の広さはピカイチで、欧州Bセグメント・ハッチバックでファビアより広いのはホンダ・ジャズ(日本名:フィット)だけだ。
インテリアは特に豪華というわけではないが、コントロール(操作系装置)が大きくてシンプルなボタン類にまとめられており、直感的に操作できる。人間工学的に優れたデザインだ。
パワートレインはガソリンエンジンのみとシンプルだ。その代わり、3気筒と4気筒が用意されている。できれば自然吸気モデルは避け、TSIターボ搭載の「95 PS」モデルを選びたい。
フォルクスワーゲン・ポロやセアト・イビサと多くの主要部品を共通化しているが、ドライビング・エクスペリエンスではきちんと差別化できている。スポーティ性やエキサイティングを追求するわけではなく、それでいてコーナリングでも安心して走り抜けることができる。非常に乗りやすい。
実用的で優れた1台だが、標準装備が貧弱なのが惜しいところで、マトリックスLEDヘッドライトや運転支援システム、アクティブセーフティ機能、大型タッチスクリーン、デジタルメータークラスターなどはすべてオプションとなっている。
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