4年前の優等生 今の実力はいかに? プジョーe-208 GTへ試乗 ハンサムさは変わらず 競合多し

公開 : 2024.04.30 19:05

実力は低くない だが検討候補は多数ある

小さなバッテリーEVとして、e-208の実力は今でも低くない。好印象な見た目や内装に加えて、充分な動力性能と航続距離、軽快な操縦性など、多くの人へ訴求できる特徴を備えている。

ただし、技術を共有するコルサ・エレクトリックの方が英国価格は若干安く、運転姿勢は一般的なもの。英国にはMG 4 EVという、更に安価で実用性が高く、航続距離の長い選択肢も存在する。中国ブランドの新モデルも、検討候補に加える価値はあるだろう。

プジョーe-208  51kWh GT(英国仕様)
プジョーe-208 51kWh GT(英国仕様)

ルノー5やミニ・クーパーE、フォルクスワーゲンID.2など、強敵も近々に控えている。今後のプジョーの戦いは、楽ではなさそうだ。

◯:実用に不足ない航続距離 快適で印象の良いインテリア 充分な動力性能と扱いやすさ
△:高めの価格 癖のある運転姿勢 狭めのリアシート 硬めの乗り心地

プジョーe-208 51kWh GT(英国仕様)のスペック

英国価格:3万6250ポンド(約696万円)
全長:4055mm
全幅:1745mm
全高:1430mm
最高速度:149km/h
0-100km/h加速:8.2秒
航続距離:399km
電費:6.4km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:1455kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:50.8kWh(実容量)
急速充電能力:100kW(DC)
最高出力:156ps
最大トルク:27.4kg-m
ギアボックス:1速リダクション(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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