【リアシート設定で更に911の対抗馬へ?】 新型メルセデスAMG GTクーペ 4LのV8ツインターボで武装

公開 : 2024.04.14 20:05

パワートレイン

特別な改良が施された4L V型8気筒ツインターボエンジンは、AMGスピードシフトMCT9速トランスミッションとの組み合わせによって、高出力と高効率を両立。また、メルセデスAMG GTクーペとして初めて四輪駆動システムであるAMG4マティック+を採用し、トラクションの大幅な向上に寄与するという。

4L V型8気筒ツインターボエンジン(M177)

アファルターバッハにて「ワンマン、ワンエンジン」の原則に則って生産される4L V型8気筒ツインターボエンジン「M177」を搭載。最高出力585ps/最大トルク81.58kg-mというパフォーマンスを発揮する。

新型「メルセデスAMG GTクーペ」
新型「メルセデスAMG GTクーペ」

M177エンジンは、SクラスGクラスなどの「63」モデルにも搭載されているが、新型メルセデスAMG GTクーペへの搭載にあたり、新たなオイルパンや搭載位置を変更したインタークーラー、アクティブクランクケースベンチレーションなど、数多くの改良が施された。

また、3系統の冷却システムを搭載。エンジン本体及びターボチャージャー用/トランスミッション/エンジンコントロールユニット及びインタークーラー用/エンジンオイル用に備えられた各システムが、ハードなサーキット走行時においてもドライブトレーンを常に最適な温度に保つという。

ダイナミックエンジンマウント

磁性流体と円環状コイルが作り出す磁界強度を変化させることで、マウントの固さを無段階に調整するダイナミックエンジンマウントを搭載。荒れた路面ではエンジンの振動がシャーシに伝わるのを抑えて快適な乗り心地を実現する一方、スポーツ走行時にはマウント部を固めることでエンジンのゆれを抑制。ダイレクトなステアリングレスポンスと正確かつ俊敏な走行を可能にする。

AMGスピードシフトMCT9速トランスミッション

トランスミッションにはAMGスピードシフトMCT9速トランスミッションを採用。一般的なトルクコンバータに代わり湿式多板クラッチを採用した設計は軽量かつ低慣性でレスポンスに優れ、ドライバーのアクセル操作に瞬時に反応するマニュアルトランスミッションのようなダイレクト感が魅力という。

また、レーススタート機能も備えており、発進加速性能を最大限に引き出すことができ、0-100km/h加速は3.2秒となる。

AMG4マティック+

前後トルク配分の連続可変が可能なAMG4マティック+を採用。走行状況やドライバーの操作に応じて前後トルク配分を50:50~0:100 の間で連続可変させる。

これにより、トラクション重視の4WDと純粋なFRをシームレスに切り替える。インテリジェントな制御システムが状況に応じて理想的な前後トルク配分を計算するため、最適なトラクションを確保することができるという。

物理的限界付近までトラクションを最大化することが可能となり、ドライ/ウェット/スノーなどいかなる路面状態であっても走行安定性/走行安全性を高め、なおドリフトモードでは前後トルク配分が0:100の完全なFR固定状態で走行することができる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事