9年目の大アプデで一層楽しい! マツダ・ロードスターへ英国試乗 新LSDとトラック・モード獲得
公開 : 2024.04.27 19:05
気持ちイイ5速MT 元気いっぱいのNA 4気筒
リアアクスルのフィーリングが良くなったことで、従来以上に自在にパワーを展開できるようになったことは間違いない。ステアリングホイールに頼ることなく、右足の加減でライン調整する楽しみが更に広がったといっていい。
トップグレードのホムラは、少々値が張る。それでも新しいレカロシートは、充分な価値を実感させることも確かだ。
それ以外、ND型のMX-5は従来どおり。適度に小さく、非常に好ましいロードスターだ。6速マニュアルは、変速が気持ちイイ。自然吸気の2.0L 4気筒エンジンは、元気いっぱいに回ってくれる。
ボディロールは、筆者の理想より僅かに大きいかもしれない。ルーフのないボディは、若干剛性が足りない印象も拭えない。レカロシートを組んだとしても、着座位置は高すぎると思う。それでも、最高に楽しいクルマなことに変わりはない。
英国価格は、昨今の例に漏れず高騰している。2.0Lでリトラクタブル・ファストバックのRFが、トップグレードのホムラでは3万7810ポンド(約726万円)もする。それでも1.5Lのベースグレードなら、3万ポンド(約576万円)を切る。
2.0Lエンジンでも、素の状態なら3万2400ポンド(約622万円)だ。まだ生き残っている、フォード・フォーカス STでも3万7650ポンド(約723万円)なことを考えれば、納得はできるだろう。
一層楽しめるようになった4代目MX-5
望ましいアップデートを受けた、4代目MX-5。既に優れていたマツダのロードスターは、一層楽しめるように仕立てられた。
ピュアなドライバーズカーとして考えれば、GR86の方が総合力は高いかもしれない。しかし、MX-5の運転体験も負けてはいない。しかも、晴れた日はルーフを開くことができるという、大きな強みがある。
マツダMX-5(ロードスター) 2.0 ホムラ(英国仕様)のスペック
英国価格:3万5610ポンド(約684万円)
全長:3915mm
全幅:1735mm
全高:1230mm
最高速度:218km/h
0-100km/h加速:6.5秒
燃費:14.7km/L
CO2排出量:153g/km
車両重量:1062kg
パワートレイン:直列4気筒1998cc 自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:183ps/7000rpm
最大トルク:20.8kg-m/4000rpm
ギアボックス:6速マニュアル(後輪駆動)
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