「高級感+スポーティ」なコンパクトSUV登場! アルファ・ロメオ新型「ミラノ」初公開 全長4.1m、ハイブリッドとEVを導入

公開 : 2024.04.15 06:05

アルファ・ロメオが新型「ミラノ」を公開した。新世代のデザインとスポーティな走りを特徴とし、全長4.1m、全幅1.78mのBセグメントSUVで生産終了したミトの精神的後継に位置づけられる。

ミト後継がついに現れた

イタリアの自動車メーカーであるアルファ・ロメオは、新型SUV「ミラノ」を欧州で公開した。マイルドハイブリッド車とEVが用意されている。

Bセグメントのコンパクトモデルで、プレミアム感と走る楽しさを両立し、新世代のユーザー獲得を目指す。ミラノという車名は、アルファ・ロメオの故郷であるイタリアの都市にちなんで名付けられた。

アルファ・ロメオ・ミラノ
アルファ・ロメオ・ミラノ    アルファ・ロメオ

位置づけとしては、生産終了したジュリエッタやミトの精神的後継車となる。同社のジャン・フィリップ・インパラートCEOは、「アルファ・ロメオのファンの多くは、ミトやジュリエッタを懐かしんでいる。お帰りなさい」と述べている。

ミラノのボディサイズは全長4170mm、全幅1780mm、全高1500mm。大胆な新デザインを採用しつつも、膨らみを持たせたフェンダー、「コーダ・トロンカ」と呼ばれるリアエンド、SZにインスパイアされたヘッドライトなど、かつてのアルファ・ロメオを彷彿とさせる特徴を備えている。フロントグリルは新しい解釈を採り入れたデザインである。

EVは航続距離410km

プラットフォームを共有するシトロエンC4フィアット600、ジープアベンジャープジョー2008と同様、ミラノにはガソリンエンジンベースのマイルドハイブリッドと、完全電気駆動のEVがある。

ハイブリッドの「ミラノ・イブリーダ」は、1.2L 3気筒ガソリンエンジンに48Vスタータージェネレーター、電気モーター、6速ATを組み合わせ、合計出力136psを発生する。短距離の電気走行も可能だ。現在は前輪駆動のみだが、後に四輪駆動バージョンも登場する予定だ。

アルファ・ロメオ・ミラノ
アルファ・ロメオ・ミラノ    アルファ・ロメオ

EVの「ミラノ・エレトリカ」は、54kWhのバッテリーと最高出力156psの電気モーターを搭載し、1回の充電での航続距離は最長410kmとされる。最大100kW充電に対応するほか、「優れたパフォーマンスと魅力的で非常にスポーティな走り」を実現しているという。

アルファ・ロメオは「セグメント最小の重量と最適な質量配分」を持ち、「クラス最高」のドライビング・ダイナミクスを備えているとした。シャシー設定はスポーツセダンのジュリアGTAを手がけた開発チームによってチューニングされたという。

EVの高性能バージョンであるヴェローチェは、アバルト600eと共通の最高出力240psの電気モーターとトルセン・リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを搭載し、フロントとリアにアンチロールバー(スタビライザー)を装備している。

また、ヴェローチェのステアリングギア比は14:1、車高25mmダウン、より強固なアンチロールバー、「高性能」タイヤを装着する。フロントブレーキには4ピストンキャリパー付きの直径380mmディスクを採用し、制動力を高めている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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