アルファ・ロメオ「33ストラダーレ」 1/33オーナーとなる内野氏 伊同社訪問とカスタマイズ要望
公開 : 2024.04.13 11:45
内野氏がカスタマイズした33ストラダーレ
内野氏の最初のリクエストは、1967年型33に採用されたロイヤルブルーのカラーリングだった。
これはアルファロメオのアイコンへのオマージュであると同時に、彼の個人的な思い出であるイタリアの空へのオマージュでもあった。ボディワークと印象的な色合わせをするために、彼はヘッドライトの細部とブレーキキャリパーの仕上げを赤にすることにした。
グロスブラックの見事なヘリテージ・アロイ・ホイールは、標準装備であるゴールドペイントの洗練されたバリエーションであり、何よりも歴史的な33を彷彿とさせるものだ。
内野氏は、他にも2点ほど審美的な詳細にもこだわった。近くにいると現れ、遠ざかると消えるビショーネのロゴの付いたクラシックバージョンのフロントグリル、そしてトランクのボンネットからエアインテークを取り除き、リアのラインをすっきりさせること。
もちろん、トリビュートインテリアもカスタマイズされている。これは、アレーゼの博物館に展示されている1967年型33ストラダーレへの明確なオマージュであり、レザーとアルミニウムとともに、シート/ダッシュボード/ドアパネル/センターコンソールに採用された「ビスケットとスレート」のツートンカラーのレザー仕様が際立った特徴となっている。
内野氏は、このクルマを唯一無二の存在にするために、ルーフの内張とピラーにグレーのアルカンターラを、スポーツペダルやダークブラッシュ仕上げのアルミ製フットレスト、そして、ステアリングホイール右側のスポークに刻まれた識別番号”28/33″など、特別なカスタマイズを施した。
最後に内野氏は、高級ブランドとして知られるシェドーニ社製の「33ストラダーレ・ブランドのスーツケース」一式をリクエストした。
情熱と誇りを持って毎日身につける宝石
新型33ストラダーレは、単に金庫にしまっておく訳ではなく、単なる投資対象という訳でもない。
真のアルフィスタにふさわしく、内野氏はジェントルマンドライバーであり、33ストラダーレに乗り込んでアルファ・ロメオ・スポーツカーの典型的なエモーションを存分に味わいたい、とすぐに明言した。
このモデルは、最も爽快なドライビング体験とアイコンの不滅の魅力が完璧に組み合わされた結晶である。美とテクニックの完璧な融合によって生み出された、本物の芸術品ともいうべきこの新しいアルファ・ロメオのメカニカルクリエーションは、芸術と工業製品を融合して、唯一無二の作品を作り上げた。
少なくとも19世紀後半までは、日本の伝統文化において「芸術」/「職人技」/「応用芸術」の区別は曖昧だったので、これらの言葉の併記は、一般的な日本の文化においては受け入れやすいだろう。