世界一美しいクーペ=147+156 アルファ・ロメオGT V6ブッソ・ユニットも搭載 UK中古車ガイド
公開 : 2024.05.07 19:05
新車時代のAUTOCARの評価は
GTは、ボディのねじり剛性が15%向上。サスペンションに改良を受け、乗り心地は向上し、ロードノイズなどが軽減されている。操縦性も147より良くなった。
滑らかなコーナリングという点ではBMW 3シリーズへ匹敵しないものの、バランスはぐっと良くなっている。(2003年11月18日)
オーナーの意見を聞いてみる
コリン・クラウザー氏
「2007年式で1.9LディーゼルのGT ルッソを、3年前に購入しました。走行距離は12万kmを過ぎましたが、1つを除いて目立った不具合は起きていません。その1つが、ボディ・コントロール・モジュールの故障です」
「ECUと一緒に交換し、コンポーネントを同期させる必要がありました。かなり深刻なものでしたね。去年の冬には、舗装の剥がれた穴にタイヤを落としてしまい、サスペンションを修理しています。これは、クルマのせいではありませんが」
「ボディに目立った錆はありません。燃費は18km/Lくらい。リアシートの乗降性が多少悪いことは事実ですが、それ以外、手放すような理由は全然ありません」
購入時に気をつけたいポイント
ボディ
サイドシルに凹みがないか観察する。パネル類の隙間がきれいに揃っているか、ゴムモールをめくって、再塗装の跡がないか確かめる。フロントフェンダーを固定するパネルのボルトが、オリジナル塗装のままか、色が一致するかもチェックポイント。
可能なら、下回りに深刻なサビがないかも確かめたい。サイドシルやリアのドレインホール付近が錆びやすい。
エンジン
2.0Lの直4ガソリンは、5万8000km毎のタイミングベルト交換が英国では指定されている。ウォーターポンプも一緒に交換したい。点火不良は、コイルパックの不調が原因のことが多い。
V6 3.2Lガソリンとディーゼルターボのタイミングベルト交換は、9万6000km毎か5年毎と間隔が長い。エアフローメーターの故障で、パワーが鈍る場合がある。
ディーゼルエンジンは基本的にタフ。だが、ウォーターポンプとオイルポンプ、ターボパイプ、パティキュレートフィルターの目詰まりなど、不具合が連続する場合はある。
トランスミッション
マニュアルと、セレスピードと呼ばれたセミ・オートマティックは、いずれも滑らかに変速できるのが正解。調子が悪いようなら、別の車両を探したい。
マニュアルでシフトレバーが硬い場合は、ブッシュ交換で改善可能。クラッチペダルのストロークが長過ぎないかも確かめる。交換には700ポンド(約13万円)ほど必要。
サスペンションとブレーキ
フロントのアッパーウィッシュボーンと、アンチロールバーがカタカタと音を立てないか、試運転で確かめる。リアタイヤの内側が不自然に摩耗している場合は、リアのハブブッシュとラジアスアームの交換が必要かもしれない。
ブレーキは、パッドとディスクの厚みを確かめる。
インテリア
すべての車載機能が正常に動くか、順番にボタンを操作してみる。警告灯がエンジン始動後に消えるかも確認したい。シートは正常にスライド/リクライニングできるか試す。ケーブルが破断することは珍しくない。
荷室のフロアに、水漏れの跡がないか調べる。修理痕の有無もチェックポイント。