text & photo:Kazuhide Ueno (上野和秀)
全国で開催されているヒストリックカー・ラリーの中で、競技性の高さに加えエントラントを楽しませてくれるのがヒストリックカー・ミーティングだ。五感を刺激する極上の『車旅』をコンセプトに2010年7月にラグーナ蒲郡ステージからスタートし、もてなしの心遣いもあり、回を追うごとに人気を集め、地元の東海地方はもとより、首都圏や関西、中国、九州からの参加を集めるほどの全国規模イベントに成長した。
今回は記念すべき第10回大会だけに、様々なスペシャル・アトラクションを盛り込んで、12月6−7日に伊勢・志摩を舞台に行われた。ラリー1日目は、湯の山温泉にあるアクアイグニスをスタート後、道の駅紀伊長島まんぼう、贄浦漁港、志摩地中海村でPCをこなし、ホテル近鉄アクアヴィッラ伊勢志摩がゴールというもの。贄浦漁港では伊勢・志摩の新鮮な海の幸のランチを楽しみ、志摩地中海村ではレストタイムとされ、ひと休みしたのち参加者全員で記念撮影。そして第10回記念のサプライズがゴール直前のPC競技会場に用意されていた。いつもなら4連続PCの会場にはヘリコプターの姿が! 第10回を記念して伊勢・志摩空の旅が用意されており、参加者は空からの絶景を楽しんだ。
夜は恒例のクリスマス・パーティが盛大に行われた。ホール前では志摩市伝統の恵利原早餅つき保存会による実演が行われ、つきたての餅がふるまわれた。続いて南伊勢町の伝統芸である南勢牛鬼太鼓が実演され、その迫力に参加者は圧倒されていた。
ステージでは主催者の天野氏の挨拶の後、開催に協力していただいた志摩市長、南伊勢町長らに記念のメダルが事務局からプレゼントされた。一方ステージではジャズバンドによるオープニングを皮切りに、津軽三味線の演奏や、志摩市浜島町のじゃこっぺ踊りが行われ、参加者全員で踊りを楽しみ、過去最高の充実した内容で盛り上がった。
2日目はホテル近鉄アクアヴィッラ伊勢志摩をスタート後に恒例の4連続PCをこなしたのち、御座白浜の海女小屋 磯人に設けられたスタンプポイントへ。ここにも第10回記念サプライズが! 真珠特別体験としてアコヤ貝から真珠を取り出す貴重な体験をし、その真珠を好みのペンダントトップに取り付け、それがプレゼントされるというナイスな企画が用意され、参加者の皆さんは真剣に工作していた。
続いて可児アリーナでPC競技をこなしたのち、タラサ志摩でフルコースのおいしいランチを楽しんだ。食後はこのラリーのハイライトといえる伊勢志摩スカイラインを閉鎖して行われるシークレット連続PCだ。平均速度だけが指示され、セクションの距離数はシークレットとされているだけに難易度の最も高いセクションである。しかしトップタイムを記録したチームは、コンマ数秒の誤差でクリアしたそうだ。
シークレット連続PCをこなした後は、ゴールの津カントリークラブまで移動。ここで表彰式が行われ、各クラス別の表彰後、総合優勝はクラス、ベストタイムを圧倒した吉田氏が獲得。このほか特別賞やジャンケン大会で盛り上がり、「手ぶらでは帰しません」のポリシーは健在で、クルマ趣味を支えてくれるパートーナーへの細やかな心遣いも健在だった。
今回10回目を迎えたヒストリックカー・ミーティングだが、次回はより充実した内容で楽しめるものしてゆきたい、と主催者の天野氏が語ると、会場は大きな拍手に包まれた。
アクアイグニスのスタート前に3連続のPCが設けられ、まずは足慣らし。
3連続PCをクリアするとスタート・ランプ。極上のクルマ旅へ出発だ。
道の駅紀伊長島まんぼうが最初のスタンプポイントとPCセクション。
まんぼうで2連続PCをこなしたのちは贄浦漁港までドライブ。
贄浦漁港ではここで上がった新鮮な魚貝を使ったランチがふるまわれた。
ランチ後は公開PCにアタック。3連続PCのため参加者は真剣だ。
次のスタンプポイントは南伊勢町文化会館。南伊勢町のたいみーを始め近隣のゆるキャラ達が出迎えてくれた。
この日のレストポイントは志摩地中海村で、日本とは思えぬ素晴らしい景色とパフォーマンスを楽しんだ。
志摩地中海村のパーキングに整列した参加車。様々なヒストリックカーからスーパーカーまでの51台が参加。
ひと休みした後はスペシャルステージへ。新旧ジャガー・トリオが快走。
スペシャルステージに待っていたのはヘリコプター。空からの観光が用意。
パーティ前には志摩市伝統の恵利原早餅つき保存会による実演が行われた。
続いて南勢牛鬼太鼓保存会による、伝統芸能の実演が行われた。
ステージのフルオーケストラはスタンダード・ナンバーで来場者を迎えた。
主催者の天野氏からこれまでの支援のお礼と、これからの抱負が語られた。
ラリー開催に協力をいただいた地元の関係者に記念メダルが贈られた。
テーブル対抗線踏み大会は電動スクーターに進化し熱戦が繰り広げられた。
続いて津軽三味線のチャンピオンによる迫力ある生演奏が披露された。
志摩市の伊勢えび祭りの際に行われる「じゃこっぺ踊り」を全員で踊った。
2日目のスタートとCOはホテル近鉄アクアヴィッラ伊勢志摩に設けられた。
スタート後4連続PCをトライ後は海女小屋磯人がスタンプポイント。
海女小屋磯人には10周年記念サプライズとして真珠特別体験を用意。
可児アリーナ駐車場に移動し、公開の2連続PC競技をこなした
ランチ会場のタラサ志摩ではエントランスに参加車を整列させた。
食後は鳥羽まで海の見えるオープンロードでのドライブを楽しんだ。
伊勢志摩スカイラインを封鎖してシークレット連続PCが行われた。
伊勢志摩スカイラインのPCにアタック中のポルシェ356Cカブリオレ。
今回のゴールは津カントリークラブに設けられ、アースの両名が振るチェッカーフラッグに出迎えられた。
津カントリークラブで表彰式に先がけて協賛社から提供された豪華賞品争奪ジャンケン大会で盛り上がった。
「手ぶらで帰しません」のポリシーは健在で、ゼッケン入りワインとポインセチアが全車にプレゼントされた。
Sクラスは常連の平野組がモダンモデルでも勝ち取った。本誌笹本組は堂々のクラス3位入賞を果たした。
オーバーオール・ウイナーは、クラスB優勝、伊勢志摩スカイラインPCトップのSS100を駆る吉田組が獲得。
最後に運営スタッフ全員が謝辞を述べると、参加者たちからその活躍を称える大きな拍手が起こった。
#01 1954年 アルノー・ブリストル
#02 1937年 ジャガーSS100
#03 1957年 ジャガーXK150 DHC
#04 1964年 ジャガーEタイプ Sr.1 OTS
#05 1967年 ジャガーEタイプ Sr.1 OTS
#06 1969年 ジャガーEタイプ Sr.2 OTS
#07 1972年 ジャガーEタイプ Sr.3 OTS
#08 1967年 ジャガー Mk-2
#09 1955年 オースチン・ヒーレー100/4
#10 1954年 オースチン・ヒーレー100
#11 2013年 モーガン・プラス4
#12 1977年 マセラティ・カムシン
#13 1965年 ASA 1000GT
#14 1969年 ディーノ206GT
#15 1969年 ディーノ206GT
#16 1964年 ポルシェ356C
#17 1997年 フェラーリF355ベルリネッタ
#18 2005年 フォードGT
#19 1989年 ランボルギーニ・カウンタック25thアニバーサリー
#20 1988年 サヴィオ・アズテック
#21 2008年 アストン・マーティンDB9 ヴォランテ
#22 2014年 アストン・マーティン・ラピードS
#23 1969年 シボレー・コルベット・スティングレー・ロードスター
#24 1965年 ダットサン・ロードスター
#25 1972年 いすゞ・ベレット1800GT
#26 1962年 ジャガーEタイプ Sr.1 ロードスター
#27 1957年 BMWイセッタ600
#28 1964年 ポルシェ904カレラGTS
#29 2007年 モーガン4/4
#30 1962年 アルファ・ロメオ・ジュリア・スパイダー
#31 2006年 ロールス・ロイス・ファントム
#32 1961年 ポルシェ356B
#33 1964年 ポルシェ356SC
#35 1964年 ポルシェ356C カレラ2
#36 1964年 ポルシェ356Cカブリオレ
#37 1959年 ポルシェ356 コンバーチブルD
#38 1993年 ポルシェ911スピードスター
#39 1969年 ポルシェ911S
#40 1973年 ポルシェ911E
#41 1995年 ポルシェ911RS
#42 1959年 ランチア・フラミニア・スポルト・ザガート
#43 1961年 アルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スプリント
#44 1967年 アルファ・ロメオ・ジュリア1600スパイダー
#45 1994 アルファ・ロメオSZ
#46 1954年 トライアンフTR-2
#47 1956 MG A
#48 1958年 ランチア・アッピア・クーペ・ピニンファリーナ
#49 1960年 オースチン・ヒーレー3000
#50 エルバ・クーリエ
#51 1962年 フェラーリ250GTE Sr.3
#52 2014年 シボレー・コルベット