BMW M6クーペ / コンバーチブル発表
公開 : 2012.02.13 11:23 更新 : 2017.06.01 00:54
BMWはスーパーカー・レベルのパフォーマンスを持つ552bhpのM6クーペとコンバーチブルを発表した。共にツインターボの4.4リッターV8エンジンを搭載し、最高速度302km/hへと誘う。M6クーペは来月のジュネーブ・モーターショーで、カブリオレは4月のニューヨーク・モーターショーでデビューし、それぞれ9月より英国市場で販売が開始される予定だ。価格は、クーペが93,795ポンド(1,125万円)、コンバーチブルが98,995ポンド(1,188万円)と発表されている。
最新のM6クーペ/コンバーチブルは、最近発表されたM5サルーンと密接な関係がある。それは4.4リッターのV8ガソリン・エンジンと7速デュアル・クラッチ・ギアボックスを共有するということである。552bhpと68.5kg-mのパワー、トルクは、5.0リッターV10エンジンを搭載するM6の前モデルよりも52bhp、16.6kg-m上昇している。そのパワーアップは1850kgまで増加した乾燥重量(前モデルM6は1710kg)を補って余りあるもので、0-100km/h加速4.2秒、200km/h加速12.6秒というタイムを稼ぎ出している。
リア・アクティブ・ディファレンシャルもM5に搭載されているのと同じものが装備される。標準パッケージでは最高速度は250km/hでリミッターが効くが、オプションのMドライバー・パッケージでは302km/hをマークする。
新しい1980kgのM6コンバーチブル(前モデルよりも50kg重い)のパフォーマンスはかなり印象深い。クーペと同じ最高速度を持ち、加速は若干落ちるとはいっても0-100km/h加速4.3秒、0-200km/h加速13.1秒をマークする。燃費もクーペで12.1km/l、カブリオレで11.7km/l、Co2排出量もクーペで232g/km、カブリオレで239g/kmという値だ。
標準的な6シリーズに対してエクステリアの主な変更は、エンジンにエアを取り込むためのものである。また、大型のフロント・スポイラー、ワイドになったフロント・ウイング、専用のフロント・グリル、ディフューザー、4本出しのエグゾースト、19インチ・アロイホイールに組み合わせられるフロント265/40R19、リア295/35R19のタイヤなどもオリジナルの装備だ。
BMWは、M6の増加したウエイトを減らすべく、標準装備されるものの見直しや、リア・シートそのものの軽量化を実行した。また、両モデルのために、アルミニウム製のドアとボンネット、コンポジット・プラスティックのフロント・ウイング、グラスファイバー製のトランク・リッド、クーペのためのCFRPルーフなども軽量化のために用いられている。
フロントがダブル・ウィッシュボーン、リアがマルチリンクのM6のサスペンションは、通常の6シリーズに比較してダンパー、スプリング、ブッシュのすべてのおいてかなり手が入れられている。また、電子制御されるのはABS、ダイナミック・スタビリティ・コントロール、アンチ・スキッド・コントロール、コーナリング・ブレーキ・コントロール、ダイナミック・ブレーキ・コントロール、ドライ・ブレーキング・ファンクション・システムなど多岐にわたる。更に、M6ではじめて、カーボン・セラミック・ブレーキをオプションで用意されているのだ。このブレーキは、オプションの20インチホイールとの組み合わせで、フロント410mm、リア396mmの径を持ち、標準的なスティール・ブレーキよりも19.4kgの軽量化を果たしている。このカーボン・セレミック・ブレーキは6ピストンで、ゴールドのペイントが施されている。