2024年版 人も荷物もたくさん運べる「7人乗りモデル」 10選 欧州ファミリーカーの知られざる魅力

公開 : 2024.04.21 18:05

近年、ミニバンだけでなくSUVでも「7人乗り」が増えてきた。今回は性能要件の厳しい欧州から、広さ、快適性、実用性、走りなどさまざまな観点で特に優れたモデルを10台紹介する。

おしゃれで快適で使い勝手も良い 欧州7人乗りファミリーカー

室内空間の広さ、快適性、機能性、使い勝手の良さ、動力性能などさまざまな観点から特に優れた「7人乗り」のモデルを10台紹介する。

ほんの十数年前まで、人や荷物をたくさん運ぶクルマといえば欧州でも日本でもミニバンが定番の1つだった。しかし、今ではクロスオーバー車やSUVが台頭し、選択肢は非常に広い。 “ファミリーカー” としても、徐々にSUVが主役となってきている。

欧州市場から特に注目したい7人乗りモデルを紹介する。
欧州市場から特に注目したい7人乗りモデルを紹介する。

デザインと走りの性能が厳しく求められる欧州市場では、7人乗りのモデルでもおしゃれで実用性が高く、快適で、よく走るものが多い。今回はその中から注目度の高いモデルをピックアップしている。

大人7人がゆったり乗れるモデルもあれば、広さを少し犠牲にしつつも動力性能を高めたモデル、コストパフォーマンスに優れたモデルもあり、実にバリエーション豊かである。

1. ボルボXC90

長所:広い室内空間、高級感、低いランニングコスト
短所:発売から約10年経つ、走りがあまりシャープでない、時代遅れの車載技術

ボルボXC90は、現在販売されている7人乗り乗用車の中でも最高の1台だと思う。広さ、実用性、快適性、そして気品の高さが見事に融合し、かれこれ10年近く販売されている(現行型は2014年デビュー)。

1. ボルボXC90
1. ボルボXC90

ライバルの中には、もっと走りがシャープなものや先進的な技術で勝負しているものもあるが、XC90は総合的なバランスが非常に優れている。欠点の少ない上品な優等生と表現できるだろう。

最大の強みはインテリアで、広々とした居住空間と充実した装備、そして質感高い素材でスマートに仕上げられている。3列目シートも広く、大人7人が快適に移動できるだけのスペースがあり、フル乗車時でもトランク容量は316Lと十分。2列目シートはスライドとリクライニングが可能で、子供用ブースターシートの取り付けにも対応する。室内の収納も豊富だ。

発売からかなり年数が経過しているにもかかわらず、まだまだ存在感は際立っている。エクステリアにもインテリアにも控えめな “クラス感” があり、一部のライバルのような威圧感はない。

大きな駆動用バッテリーを積むPHEVモデルでも、7人乗りの実用性は変わらない。「XC90 T8」は最高出力405psを発揮し、電気だけで最長約64kmの走行が可能だ。基本的には、どのパワートレインを選んでも刺激は少なく、快適性と洗練性を重視している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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