2024年版 人も荷物もたくさん運べる「7人乗りモデル」 10選 欧州ファミリーカーの知られざる魅力
公開 : 2024.04.21 18:05
8. ランドローバー・ディスカバリー
長所:ラグジュアリーな雰囲気、7人乗りが標準、絶え間ない製品改良
短所:比較的高価、効率性でライバル車に劣る
ランドローバー・ディスカバリーが発表されたとき、後部座席がすべてパワーシートで、スマートフォンアプリで遠隔操作もできるとして話題になった。乗車前に予定乗員数に合わせてあらかじめシートレイアウトを設定できるというものだ。
ただし、上級グレードにのみ設定されており(オプション)、またトランクに常に荷物を積んでいる場合にはあまり意味がない機能だ。また、英国向けの車両価格はおよそ6万ポンド(約1150万円)からと比較的高価である。
いずれにせよ、ディスカバリーは高い機能性とラグジュアリーな雰囲気を兼ね備えた7人乗りSUVとして注目に値する。エントリーグレードでも7人乗りが標準で、5つの後部座席のうち4つにIsofixアンカーが付いている。
2021年初めの改良では、サスペンション、インテリア、エクステリアが変更された。6気筒エンジンなどパワートレインは複数あるが、PHEVモデルは5人乗りとなる。
9. スコダ・コディアック
長所:優れたコストパフォーマンス、フレキシブルなディーゼルエンジン
短所:硬めの乗り心地、ハンドリングにやや難あり、室内がもう少し広ければ…
チェコの自動車メーカーでフォルクスワーゲン・グループ傘下のスコダは、2016年に7人乗りの中型SUVとしてコディアックを投入した。
価格帯とサイズの割に室内が広く、余裕のあるトランクを備えており、ほぼ全グレードで7人乗りが標準となっている。スポーティ仕様のコディアックvRSも同じく7人乗りだ。
ただし、室内の幅はややタイトで、後部座席にチャイルドシートを3つ並べるのは難しい。体格の大きい人にとっても、他車より狭く感じられるかもしれない。
なお、ユーロNCAPの衝突安全評価では、3列目シートのチャイルドシートの使用は推奨されていない。ただし、同じような指摘を受けている7人乗りモデルは他にもある。いずれにせよ3列目への乗降はやや難しく、チャイルドシートの脱着も窮屈だ。
ガソリンやディーゼルなどパワートレインは幅広く用意されている。コディアックvRSでは最高出力245psを誇るが、期待するほど速くなく、燃費も悪い。
コディアックは基本的に快適で運転しやすいクルマであるが、仕様によっては少し硬い乗り心地となる。