2024年版 「速い+快適」な高級スーパースポーツカー 10選 日常使いもできる高性能モデル

公開 : 2024.04.27 18:05

ロングドライブから日々の移動まで幅広くこなせる、速くて快適なスーパースポーツカー。動力性能、快適性、実用性などさまざまな観点から特に優れた10台を紹介する。

走る楽しさと毎日使える実用性を兼ね備えた高級スポーツ

高い動力性能、実用性、快適性を併せ持ち、日常使いから長距離ドライブまで幅広くこなせるスーパースポーツカーを10台紹介する。

今やハイエンドな高性能モデルは、かつてないほど選択肢が豊富になっている。実に多くの種類があり、分類も細かくややこしくなってきた。

性能と快適性、使い勝手の良さを併せ持つ「スーパースポーツカー」を10台紹介する。
性能と快適性、使い勝手の良さを併せ持つ「スーパースポーツカー」を10台紹介する。

今回取り上げる「スーパースポーツカー」とは、その名の通りスポーツカーとスーパーカーの中間に位置するクルマである。走りの性能と高級感、ステータス性、そして毎日使えるような快適性と実用性を兼ね備えているものを指す。

評論家やメディアによって言葉の使い方は異なるが、弊誌ではこのように分類したい。

一口にスーパースポーツと言っても、後輪駆動、四輪駆動、ミドシップ、リアエンジンなどさまざまなモデルが存在する。その中から、筆者(英国人)の好みも含めながら、特に優れた10台をピックアップした。いずれも簡単に手が届くようなクルマではないが、乗れば誰でも楽しめるはずだ。

1. フェラーリ・ローマ

フェラーリの中では比較的手頃かつ新しいモデルだが、完成度は非常に高い。ローマはフロントにV8エンジンを積む、古典的な打つ屈指さを持つ2+2のクーペである。ポルトフィーノとプラットフォームを共通化しているが、その外観とハンドリング特性は大きく異なる。

精神的には、1990年代後半に人気を博した550マラネロに最も近いと言えるだろう。コンパクトで扱いやすく、日常的に使えるグランドツアラーでありながら、フェラーリらしい性能、刺激、生き生きとしたハンドリング、そしてどこまでも長く走れる快適なキャビンを備えているのだ。

1. フェラーリ・ローマ
1. フェラーリ・ローマ

3.9L V8ターボエンジンは最高出力600ps以上、最高速度約320km/hを実現する。しかし、どちらかといえばゆったりとした装いのGT的な性格が強く、洗練されたインテリアは驚くほど快適だ。最新技術を惜しげもなく盛り込んでおり、ローマと共に時間を過ごすだけでも満たされてしまう。

2. アストン マーティンDBS 770アルティメット

DBSの最後を飾る「770アルティメット」は、アストン マーティン最速の量産車の1つに数えられる。クーペ版で300台、ドロップトップ版のヴォランテで199台と、合計499台のみが生産予定で、希少な存在である。手に入れることができた人は幸運に違いない。

アストン マーティンおなじみの5.2L V12ツインターボが搭載され、最高出力770ps、最大トルク91.8kg-mを発生する。猛烈なパフォーマンスには目を見張るものがあるが、丁寧なスロットル・マッピングとシャシー設定により想像以上に制御しやすい。コーナリングでも自身を持ってパワーを注ぐことができる。

2. アストン マーティンDBS 770アルティメット
2. アストン マーティンDBS 770アルティメット

ステアリングの調整、ストラットブレースの強化、ダンパー制御ソフトウェアの改良がうまく組み合わさり、スリリングでありながら信頼できるクルマに仕上がっている。標準的なDBSと比べると、まったく別のクルマのように感じられる。

このダイナミズムと驚くほど快適な乗り心地の両立が、770アルティメットの最大の特徴である。また、美しいエクステリアと上質なインテリアが魅力をさらに際立たせている。アストン マーティンがついに本調子を取り戻したと感じさせてくれる1台である。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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