2024年版 「速い+快適」な高級スーパースポーツカー 10選 日常使いもできる高性能モデル

公開 : 2024.04.27 18:05

3. ポルシェ911ターボS

圧倒的な速さと比類なき実用性を誇るポルシェの四輪駆動モデル、911ターボS。最高出力650psのツインターボエンジンと四輪駆動システムにより、0-100km/h加速2.6秒、最高速度320km/hを余裕で上回るパフォーマンスを持つ。

992世代の特徴の1つである、高級感あふれるキャビンには期待できる。派手さや威圧感を抑えた、繊細な一面も持ち合わせているのだ。また、快適性や荷物の積載性に優れ、長距離走行にも対応できる。

3. ポルシェ911ターボS
3. ポルシェ911ターボS

もちろん、ワインディングロードでも他車にはないスリルを味わうことができる。直感的なステアリング・フィールとリアバイアスの重量配分により、ドライビングの自由度は高い。しかし、 “遊び心” は少なく、誰でも夢中になれるものではない。

4. アストン マーティンヴァンテージF1エディション

ヴァンテージは、これまでのアストン マーティンのイメージを覆すドライバーズカーだ。アストン マーティンが得意としてきた、ゆったりとして落ち着きのある昔ながらのフロントエンジンGTから、これほど明確に逸脱したことはない。

2018年の発売当初の印象は、やや期待外れであった。確かにヴァンテージは、メルセデスAMG製ツインターボのおかげもあって速かったが、力不足感は否めなかった。ハンドリングは期待したほど直感的でもなく、惹き込まれるような魅力もなかった。

4. アストン マーティン・ヴァンテージF1エディション
4. アストン マーティン・ヴァンテージF1エディション

しかし、F1エディションの登場によってすべてが変わった。外観的に分かりやすいのはエアロパーツの追加だが、違いを生むのはサスペンションの改良である。足回りの調整により、走る歓びをこれでもかと味わえるクルマに変身した。アストン マーティンの量産車をこれほどまでにハードに運転できたのは初めてだ。

F1エディションではクルマとの一体感と高い安定性、路上追従性を持ち、サーキットで真価を発揮する。その反面、公道では本来の魅力を抑えられてしまうが、スーパースポーツカーとして、日常的なドライブを豊かにしてくれることは間違いない。

5. ベントレー・コンチネンタルGT S

「Go big or go home(全力でやるか、家に帰れ)」……ベントレー・コンチネンタルGT Sには、この言葉がぴったりだ。ベントレーの頂点と言えるのはW12エンジンを搭載した「スピード」だが、V8エンジンを搭載するワンランク下の「S」が最も狙い目であると筆者は考えている。

いずれにせよ、これほど大きく重量のあるものは簡単には扱えないはずだ。しかし、48Vのアンチロール・サスペンション技術とリアバイアスの四輪駆動システムのおかげで、激しく走らせることも、快適に流すこともできる。

5. ベントレー・コンチネンタルGT S
5. ベントレー・コンチネンタルGT S

ステアリングは素早く正確で、不動産のようなボディサイズと20万ポンド(約3800万円)近い価格にもかかわらず、ほぼトヨタGR86に近い感覚で振り回すことができる。

最大の魅力は最高出力550psの4.0L V8で、上位のスピード(W12で660ps)に匹敵する強烈なパンチを繰り出す。これに組み合わされる8速ATは、熟練したクルピエ(カジノディーラー)のような速さと滑らかさでギアをシャッフルする。

こうしたスポーツ走行をこなしながらも、穏やかでくつろげる環境を提供し、旅を味わい深い思い出へと変えてくれる。エアサスペンションは路面の凹凸を吸収し、外界からの騒音はほとんど聞こえない。ウッドとレザーで手仕上げされたインテリアは、乗り込むたびに楽園にいるような気分になれる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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