モーガン・プラスシックス 詳細データテスト 操縦性はクラシックとモダンの中庸 侮りがたい動力性能

公開 : 2024.04.20 20:25  更新 : 2024.04.21 11:34

使い勝手 ★★★★★★☆☆☆☆

インフォテインメント

モーガンにインフォテインとメントシステムなど、望むところではない。このキャビンに、タッチ式ディスプレイなどは無用だ。しかし2023年の改良で、オプションにゼンハイザー製オーディオシステムが加わった。その価格は2995ポンド(約57万円)、ベーシックなBluetoothスピーカーシステムが395ポンド(約7.5万円)。標準装備のスピーカーは存在しない。

スピーカーは、ドアとシート背後の積載スペースにふたつずつ。ダッシュボードに3つ、コンパートメントパネル下部に低音用がひとつだ。

インフォテインメントの充実を望むようなクルマではないが、オーディオは追加できる。ただし速度が上がると、音楽などは風切り音にかき消されてしまうが。
インフォテインメントの充実を望むようなクルマではないが、オーディオは追加できる。ただし速度が上がると、音楽などは風切り音にかき消されてしまうが。    JACK HARRISON

問題は、いかにいいオーディオを搭載しても、常に風切り音の前には劣勢になってしまうということ。低速のうちは音楽を楽しめるが、高速道路などでは聞き取るのが精一杯だ。

Bluetoothの接続はシンプルで信頼性が高い。音量調整がダッシュボード下に隠れているのはちょっとおかしな感じだが、機能面に不足はない。

燈火類

LEDヘッドライトはかなりパワフルで、自動機能は文句なく作動する。

ステアリングとペダル

ペダル配置の計測はできなかったが、感覚的には自然だった。スロットルペダルはオルガンタイプ、ブレーキペダルは吊り下げ式だ。ナローで3ペダルのプラスフォーとは異なり、まともなフットレストもある。

記事に関わった人々

  • 執筆 / アートワーク

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • マット・プライヤー

    Matt Prior

    英国編集部エディター・アト・ラージ
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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