アウディTTオフロード・コンセプト & TTスポーツバック・コンセプト
公開 : 2014.12.10 23:50 更新 : 2017.05.29 18:15
一方全長が4470mm、全幅が1890mm、全高が1380mmのTTスポーツバックはA3よりも14mm長く、94mmワイドで、36mm低くなっていることから、モデル間の差別化に悩まされることはなさそうだ。
するりと飛び出すドアノブを引っ張って、まずはTTオフロードの小ぶりなドアを開けてみる。インテリアはTTスポーツバックと同様に、現行のTTクーペと非常に近似した設計だ。ダッシュボードやセンター・コンソール、各種スイッチ、マルチ-ファンクション・ステアリング、フロント・シートなどどれをとっても、インテリアの質感は高い。
中でもアウディ製の最新式コックピット・ディスプレイは、乗った者の視線を集めることになるはずだ。2.3インチのTFTモニターは従来メーターが配される部分に鎮座し、センター・コンソール上のロータリー・スイッチから操作ができる。
シート・ポジションもTTクーペ同様にとても低く、窓枠の下部がちょうどドライバーの肩のあたりに位置する。また後部座席も独立2座の形式をとっており、他のSUVとは大きな相違点となる。
TTシリーズにハイブリッド版を導入するならば、このTTオフロードが第一号車になるとのことで、その際は高出力のガソリン-電気ドライブトレインと多板クラッチ4WDシステムを組み合わせる予定なのだそうだ。
ボンネットの下には今のところ2.0ℓ 4気筒ターボ・ガソリン・ユニットが横向きにおさまり、その最高出力は292ps、最大トルクは38.7kg-mを発生する。前輪に6速デュアル-クラッチ・ギアボックスを介して動力が伝えられ、電気モーターからは55psと22.4kg-mの追加分の出力が与えられる。
リア・アクスル部分にもう1つのモーターがマウントされ、こちらは116psと27.5kg-mの出力を発生。このモーターは後輪のみをシングル-レシオ・ギアボックスを介して回転させる。12kWhのリチウム-イオン・バッテリーが電気モーターにエネルギーを供給する仕組みだ。