アウディのコンピューター・シミュレーションによると0-100km/hタイムは5.2秒。最高速度は249km/hに到達するとのこと。実際に走らせてみても上記の値は簡単に達成できると思えるほど速く、リラックスした印象。しかもリアの電気モーターのみで走行するエレクトリック・モード時の話である。

電気モーターの航続可能距離は50km、最高速度は130km/hというのが公式のアナウンス。2つのモーターとエンジンを同時始動するハイブリッド・モードにおける平均燃費は52.7km/ℓ、CO2排出量は45g/km、1度の給油における航続距離は880kmにおよぶとのこと。

ほどなくしてデビューするはずのR8 e-トロンのことを考えればワイヤレス充電システムを組み合わせることが有力視され、採用されれば、しかる位置にクルマを駐車するだけでケーブルを用いずに、ケーブルを介す充電時間と同程度の時間で充電ができることになる。

一方のTTスポーツバックに用いるエンジンは、TTSに使用しているEA888型を大幅にチューンナップした2.0ℓターボ・ユニット。こちらもまた横置きレイアウトを採っている。

TTSに組み合わせるユニットよりも86psと7.2kg-mの増強が図られ、合計で401ps/6400rpmと45.9kg-m/2400-6000rpmの高出力を発揮する。特にピーク・トルクを発生する回転域の広さは要注目だ。