2024年版 乗り心地が良すぎて昇天する最新「高級車」 10選 羨望のラグジュアリーカー

公開 : 2024.04.28 18:05

6. アウディA8/S8

長所:S8の予測サスペンションはクラス最高レベル
短所:インテリアの高級感は他車に劣る

アウディA8は、今回紹介する10台の中では古い部類に入る。インテリアは上質だが、最新のBMW 7シリーズレンジローバーのような特別感には欠けている。

6. アウディA8/S8
6. アウディA8/S8

2022年改良では洗練性が大きく向上した。アダプティブ・エアサスペンションが採用され、スポーティなV8エンジン搭載のS8には「プレディクティブ・アクティブ・サスペンション」が搭載されている。これはカメラによって前方の道路状況を把握し、あらかじめサスペンションを適切に設定するものだ。

DSやジェネシスといったブランドも似たようなシステムを市場投入しているが、アウディはエアサスペンションと48Vアクティブアンチロール・システムとの組み合わせにより段差を驚くほどスムーズにこなし、高い快適性を実現している。

騒音や振動の遮断はパーフェクトとは言えず、短く鋭い入力に対しては効果的に対処できていない。しかし、アウディのスローガン「Vorsprung Durch Technik(技術による先進)」をきちんと実践していることがよく分かるシステムである。

ディーゼルとガソリンから選択可能で、四輪駆動と48Vマイルドハイブリッドを標準としている。さらに、3.0L 直6ガソリンエンジンベースのPHEVモデル「60 TFSIe」も用意されており、洗練された挙動と軽快なレスポンスがドライビング・エクスペリエンスを高めてくれる。

7. ランドローバー・レンジローバー・スポーツ

長所:運転しやすく、快適
短所:インテリアの質感は最高とは言えない

これまでのレンジローバーも小型ではなかったが、最新型は本当に巨大だ。四輪操舵と直線的なボディ形状によって扱いやすくはなっているが、もう少し小さなパッケージでレンジローバーらしさを味わいたいと思う人もいるだろう。そんな希望に応えるのがレンジローバー・スポーツだ。

7. ランドローバー・レンジローバー・スポーツ
7. ランドローバー・レンジローバー・スポーツ

フルサイズのレンジローバーと多くの点で共通しており、特にその卓越した洗練性とラグジュアリー性が際立っている。レンジローバー・スポーツには、重いボディをうまく制御する能力、高精度に研ぎ澄まされたレスポンス、そしてドライバーズカーのように走る楽しさがある。操作時のフィーリングがよく、クルマとの一体感もある程度は感じられる。

ではレンジローバー・スポーツの方がベストアンサーなのでは? と思われるかもしれないが、実際にはそうでもない。というのも、インテリアで使われている素材の一部は、価格に見合ったものではないからだ。どうしても質感が「今ひとつ」といったところである。競合他社と比べれば、いくぶん劣ると言わざるを得ない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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