爆速EVポルシェ・タイカン 足元を支えるピレリのニューモデル PゼロR/Pゼロ・トロフェオRS

公開 : 2024.04.21 11:45

Pゼロ・トロフェオRS、ニュルブルクリンク生まれのサーキット指向バリアント

サーキット向けでありながらも安全に公道走行が可能なPゼロ・トロフェオRSは、ピレリが新型タイカンに供給した最もスポーティなバージョンだ。

実際、これはピレリのストリートタイヤシリーズの中でもトップの高性能タイヤであり、ラリー用タイヤから派生した特別に設計されたコンパウンドで作られたセミスリックタイヤとなる。

ポルシェ・タイカン用の新しいピレリ Pゼロ
ポルシェタイカン用の新しいピレリ Pゼロ

新型ポルシェ・タイカン用に特別に開発されたPゼロ・トロフェオRSにより、この車はサーキット走行で最大限のパフォーマンスを発揮することが期待でき、ドライ路面での高いパフォーマンス、コーナリンググリップ、そして長期にわたって高い性能を発揮しつづけることが可能になった。

ピレリとポルシェはタイヤの共同開発に大きな力を注ぎ、ポルシェのドライビング・ダイナミクス・エンジニアと開発ドライバーのラース・カーンとともにテストを行うことが、EVスポーツカーが300km/hを超える速度で走行するニュルブルクリンクで、特にタイカン・ターボGTの目的に適合した優れたドライビングの挙動と最高のパフォーマンスを達成するための鍵となったという。

高速走行時でもタイヤの接地面を最適化するために、一連の構造ソリューションが採用され、専用コンパウンドがグリップと安定性を提供し、トレッドの外側ショルダーに強力な横Gがかかる状況でもサポートを提供出来るよう溝の数が少なくされている。

パターンは、接地面全体に沿って迅速かつ均一に熱が伝わるように設計され、そのため最も要求の厳しいサーキット走行でも、このタイヤはタイヤウォーマーを必要としないという。

開発プロセスをより迅速かつ効率的にするため、ピレリのバーチャルジオメトリー開発システムは、非常に多くのプロファイルとトレッドモデルをデジタル環境で比較し、タイヤの特性と挙動を詳細に定義する。

ポルシェ・タイカンのために開発されたPゼロRとPゼロ・トロフェオRSのサイズは、どちらも265/35ZR21と305/30ZR21だ。ポルシェ・タイカン用のピレリのタイヤレンジを完成させるため、ピレリは長年にわたり、19~21インチのPゼロ/P7オールシーズン/P7ブルー/Pゼロ・ウィンターを開発してきたと締めくくった。

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  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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