ミニ・カントリーマン 詳細データテスト ミニらしく活発 SUVらしからぬタイトな挙動 車体は大柄
公開 : 2024.04.27 20:25
快適性/静粛性 ★★★★★★★☆☆☆
騒音や振動はみごとに封じている。フロントウインドウは立ち気味だが、風切り音もさほど大きくはない。ただし、ロードノイズはそこそこ出る。
48km/hでの車内騒音は、X1 sドライブ23やキャシュカイのマイルドハイブリッドより静かで、ミニがプレミアムブランドとしての色合いを強めていることを感じさせる。
対して、やや過敏で、活発な乗り心地はそれほどプレミアム感がない。スタビライザーに由来すると言えるかもしれない縦方向の硬さは、平坦でない路面ではヘッドトスを生みがち。また、バンプステアが出ることもあるのは、先に述べたとおりだ。
厳密に客観的な評価軸で、ミニというブランドの性格を考慮に入れないとしたら、この手の実用車は乗員の快適性を考え、もっと落ち着きある乗り心地であるべきだと結論づけるだろう。しかし、カントリーマンはこれまでどおりにしさえすれば、オーナーが望むクルマになったのではないかと、われわれは考えている。
テスト車のフロントシートはジョン・クーパー・ワークス仕様のスポーツシートで、身体にフィットしてサポート性が高く、概ね快適だった。ただし、背もたれ中央の下部にあるあまり見ないような隆起がちょっと気になる、というテスターもいた。