”ヒーローは遅れてやってくる” V8搭載 新型ポルシェ「カイエンGTS」/「カイエンGTSクーペ」
公開 : 2024.04.23 11:45
先代モデルより高効率かつ40psパワーアップ
緻密にチューニングされたシャシーに加えて、カリスマ的なV8もカイエンGTSの重要な特徴だ。
ポルシェが開発し、ツッフェンハウゼンで製造された4L V8ツインターボエンジンは、大幅な技術改良が施された結果、効率性が増し、パフォーマンスが大幅に向上した。
最高出力は先代モデルを40ps上回る500psとなり、最大トルクは4.08kg-m増の67.30kg-mとなった。加えて最適化された8速ティプトロニックSトランスミッションは、スポーツモードとスポーツプラスモードでの応答時間とシフト時間を短縮し、走行性能を大幅に向上させる。
これらの特徴を組み合わせることで、真に卓越した性能を発揮する新型カイエンGTSの0-100km/h加速タイムは4.4秒、最高速度は275km/hに達するという。
さらなる技術革新として、4WDのポルシェトラクションマネジメント(PTM)のトランスファーボックスが独立した水冷回路を備え、この技術も高性能モデルのカイエン・ターボGTから採用されており、たとえばサーキットやワインディングロード走行の際に、継続的な耐荷重を安定させるものだと述べている。
GTSスタイルの専用デザインと装備
ポルシェのGTSモデルはすべて、ユニークでスポーティーなデザインによって一目でそれと分かる。
カイエンGTSは、車両の両サイドとリアにブラックの“GTS”ロゴがあしらわれており、大型のクーリングエアインテークを備えた特別なフロントエンド、ダークティンテッド・ヘッドライトおよびテールライト、レッドのブレーキキャリパーが装備されている。
このクラシカルなデザインDNAによって一目でポルシェと分かる外観を実現しながらも、いくつかの革新が加えられた。
標準装備のスポーツデザインパッケージの一部であるサイドスカート/フロントインレー/サイドウインドウトリム/ホイールアーチエクステンションなどのボディアタッチメントは、ハイグロスブラックで塗装される。
先代のGTSモデルでは、これらのボディパーツの一部はボディカラーと同色であり、対照的に、スポーツエキゾーストシステムのテールパイプは、従来はブラックであったがダークブロンズカラーに変更された。
ポルシェGTSモデルのデザインレンジをさらに充実させるために、アンスラサイトグレーで仕上げた21インチRSスパイダーデザインホイールが装着され、カイエンGTSのインテリアでは、ヒーテッドGTスポーツステアリングホイールが標準装備となる。
高品質素材のレース・テックスも車内のいたるところに使用されており、ルーフライニング/アームレスト/ドアパネル/8way調節機能付スポーツシートのセンターパネルをこのスエード調のファブリックが覆っている。
シートのサイドボルスターはさらに深くなり、コーナリング時の横方向のサポートがいっそう強化されると同時に、外観をさらにカスタマイズするために、カーマインレッドまたはスレートグレーネオのGTS専用インテリアパッケージも選択可能だ。