斬新デザインの上級7人乗りSUV ヒョンデ新型「サンタフェ」 約895万円から欧州発売へ

公開 : 2024.04.24 06:25

ヒョンデは新型SUV「サンタフェ」の欧州仕様の価格を公開した。右ハンドルの英国仕様で4万6775ポンド(約895万円)から。1.6LハイブリッドとPHEVがあり、タフなデザインと広い室内空間を特徴とする。

箱型SUV ハイブリッドとPHEV設定

韓国の自動車メーカーであるヒョンデは、新型SUV「サンタフェ」の欧州向けの仕様と価格を公開した。右ハンドルの英国市場では4万6775ポンド(約895万円)からとなる。

第5世代に数えられる新型サンタフェは昨年7月にデビューしたミドルサイズの7人乗りSUVで、直線基調の箱型シルエットと斬新なデザイン、広い室内空間を特徴としている。

ヒョンデ・サンタフェ
ヒョンデ・サンタフェ    ヒョンデ

英国仕様では2種類のパワートレインが用意される。1.6Lターボガソリンエンジンをベースとするハイブリッドモデルは、最高出力215psと最大トルク37.5kg-mを発生する。四輪駆動のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルでは最高出力252ps、最大トルク37.5kg-mを発生する。

グレードは3種類あり、ベースの「プレミアム」グレードは20インチのアルミホイール、LEDライト、12.3インチのインフォテインメント・タッチスクリーンが装備される。英国価格は4万6775ポンド(約895万円)から。

中間グレードの「アルティメット」はBOSE製オーディオ・システム、サンルーフ、ヘッドアップディスプレイ、ベンチレーション付きフロントシートが追加される。英国価格は5万275ポンド(約960万円)から。

上位グレードの「カリグラフィ」ではナッパレザー、スキッドプレートなどのオフロード風トリムが付属する。英国価格は5万2775ポンド(約1010万円)から。

エッジを効かせた新世代のデザイン言語

エクステリアとしては、先代モデルの曲線的なフォルムから脱却し、エッジの効いた新しいデザイン言語を採用した。ランドローバージープの4WD車を彷彿とさせるデザインで、SUVらしいタフネスを表現している。

ヒョンデの他のモデルとも一線を画すデザインである。

ヒョンデ・サンタフェ
ヒョンデ・サンタフェ    ヒョンデ

ボディサイズは全長4830mm、全幅1900mm、全高1780mm、ホイールベース2815mm。先代モデルよりもやや大型化し、これによりクラストップレベルの室内空間を実現したという。

テールゲートも大型化され、後部座席を倒したときに「テラス」のようなスペースが生まれ、小さなワークステーションやラウンジスペースを設けることができる。

最大牽引能力は1110kgだが、BMW X5やランドローバー・ディフェンダーには及ばない。

上質かつ実用性の高いインテリア

インテリアでは扱いやすさと実用性を重視し、エアコン、オーディオ、ドライブモード切り替えといった主要機能には物理的なボタンやダイヤルが割り当てられている。モバイル機器を充電できるUSBポートやワイヤレス充電パッドが装備され、収納スペースやカップホルダーも豊富に用意されている。

全車に12.3インチのインフォテインメント・タッチスクリーンと、同サイズのデジタル・インストゥルメント・ディスプレイを標準搭載する。

ヒョンデ・サンタフェ
ヒョンデ・サンタフェ    ヒョンデ

ヒョンデによると、持続可能性に配慮した内装材を採用し、スエード調のヘッドライナーやフロアマット、後部座席のシートバックなどにリサイクル・プラスチックを使用しているという。

同社のエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼グローバル・デザイン・センター長のイ・サンヨプ氏は、新型サンタフェについて次のように述べている。

「新型サンタフェは、都市生活とアウトドアの完璧なバランスを追求したSUVであり、忙しい家族旅行からオートキャンプまで、あらゆることに対応します」

「長いホイールベース、広々とした室内空間、テラスのようなテールゲートスペースなど、新型サンタフェはSUVの強みを生かし、これまで以上に多用途性とプレミアムな顧客体験を提供します」

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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