急拡大! BYDの高級車ブランド「方程豹」 無骨SUV&華麗スポーツカー発表

公開 : 2024.04.25 18:05

BYD傘下の高級車ブランド、ファン・チェン・バオ(方程豹)から3台のニューモデルが登場。無骨な大型SUV、若者向け小型SUV、華麗なスピードスターによりラインナップ拡大を図っている。

中国高級車ブランド 3台のニューモデル公開

BYD傘下の新興ブランドであるファン・チェン・バオ(方程豹、Fangchengbao)は、3台の先鋭的な新型車「バオ8」、「スーパー3」、「スーパー9」を中国で公開した。

ファン・チェン・バオは昨年6月にBYDが設立した高級EVブランドで、SUVのバオ5を投入している。発表によると、バオ5は11月以降に約2万台が納車されたという。

ファン・チェン・バオ・スーパー9
ファン・チェン・バオ・スーパー9    ファン・チェン・バオ

新型バオ8はラダーフレーム・シャシーをベースとする大型SUVで、バッテリーを構造要素として使用して剛性を高めている。ホイールベースは2920mmと、ランドローバーディフェンダー110(3022mm)よりわずかに短い。

バオ8が搭載するレンジエクステンダー・パワートレインは、最高出力680ps以上を発生すると言われている。サスペンションは、BYD傘下の兄弟ブランドであるヤンワンのU8と共通化した。

スーパー3は若いユーザーをターゲットとする小型SUVで、レンジエクステンダーではなくバッテリーEVパワートレインを採用している。コンセプトモデルでは、オフロードタイヤを履いた無骨なデザインが特徴で、ルーフにはドローン用の発着パッドまで付いている。

スーパー9は、アルファ・ロメオ8Cと第4世代アウディA6のデザイナー、ヴォルフガング・エッガー氏が指揮を執った電動スピードスターである。現段階ではコンセプトモデルだが、中国メディアの報道によれば、来年にも量産型が導入される可能性がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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