”日本とちょっと異なる動き” ホンダ「e:NP2」/「e:NS2」 北京モーターショー2024でEV発表
公開 : 2024.04.26 07:05
ホンダは北京で開催中の2024年北京モーターショーにて、日本と異なるEVマーケットならではの動きを見せています。2035年までにEVの販売比率100%の達成を目指しているとの声明で、その一端を垣間見ました。
開催中の2024年北京モーターショーにて
ホンダは、中国・北京で開催中の2024年北京モーターショー(第18回北京国際汽車展覧会、プレスデー:4月25日~26日/トレードデー:4月27日~28日/一般公開日:4月29日~5月4日)において、EV(電気自動車)「e:N(イーエヌ)シリーズ」の第2弾となる「e:NP2(イーエヌピーツー)」を発表した。
e:NP2は、中国における四輪車生産販売合弁会社である広汽本田汽車有限公司(以下、広汽ホンダ)より、発売される。同じく四輪車生産販売合弁会社である東風本田汽車有限公司(以下、東風ホンダ)も新型EV「e:NS2(イーエヌエスツー)」を6月に発売すると公表している。
ホンダは、中国において2022年に発売したe:NP1/e:NS1を皮切りに、2027年までに10機種のホンダ・ブランドEVの投入を予定するとともに、2035年までにEVの販売比率100%の達成を目指している。
e:Nシリーズ第2弾となるe:NP2/e:NS2は、新たな価値を持つEVを目指して「動」/「智」/「美」というe:Nシリーズ共通のコンセプトをさらに磨き上げたという。
クリーンで知的さを感じる室内空間にあわせて、人とクルマが一体になったような走りを提供することで、爽快な移動体験の実現を目指した。また、e:NP2は伸びやかでクリーンなデザインで、e:NS2は見る人に刺激を与えるエモーショナルなデザインで、それぞれ異なるスマートな未来感を表現していると語った。
「e:NP2」/「e:NS2」の特長
「動」
e:Nシリーズ専用の「e:NアーキテクチャーF」をベースに、ホンダが培ってきたダイナミクス技術を融合することで、人車一体感がある爽快な走りを目指した。また、IPU(インテリジェントパワーユニット)には大容量のバッテリーを採用するとともに、バッテリーの制御技術や走行抵抗の低減により、e:NP2では545kmの航続距離(中国CLTC基準)を実現している。
「智」
大型のヘッドアップディスプレイや、機能と連動した光の演出などによって、先進的で機能性の高いHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)とし、標準装備となる12.8インチの大型ディスプレイオーディオと、中国におけるEV専用のコネクテッド技術「ホンダ・コネクト4.0」の進化によって、利便性・快適性を向上させた。
冬場の快適性を向上させるため、エアコンとヒーターの協調制御などで電力消費を最小限に抑え、乗員を効率よく暖めることが可能なインテリジェントヒーティングシステムを、ホンダ車として初めて適用した。
「美」
SUVのようなユーティリティーの高さとセダンのような流麗なフォルムを両立しながら、洗練され未来感のあるエクステリアデザインとした。
インテリアでは、水平基調ですっきりしたインストルメントパネルを導入すると共に、上質な素材に包まれる心地よい空間を目指しました。また、大型ディスプレイオーディオやスマートフォンのアプリから好みの香りを選択し、その香りを車内へと拡散させるアロマシステムをホンダ車として初めて適用している。