「クーペにもPHEVモデル」 MB GLC 350 e 4マティック・クーペ・スポーツ・エディション・スター

公開 : 2024.05.03 11:45

その他の機能は?

MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)

新型GLCクーペには、12.3インチのワイドディスプレイを採用するインストルメントクラスターと、11.9インチの縦型ディスプレイを採用するメディアディスプレイの2画面を標準装備している。また、2018年から順次各モデルに搭載し、熟成が進められてきた、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を採用した。

ボイスコントロールは「ハイ、メルセデス」をキーワードとして起動し、音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力/電話通話/音楽選択/メッセージ入力・読み上げ/気象情報)に加え、クライメートコントロール/各種ヒーター/照明など多様な機能にも対応する。

メルセデス・ベンツGLC 350 e 4マティック・クーペ・スポーツ・エディション・スター
メルセデス・ベンツGLC 350 e 4マティック・クーペ・スポーツ・エディション・スター

また、音声認識だけではなく、タッチスクリーンやステアリングホイールにあるタッチコントロールボタンでも様々な操作をすることが可能で、ドライバーの好みや運転状況に応じて使い分けることができる。

MBUX ARナビゲーション

車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示されるAR(拡張現実)ナビゲーションを標準装備した。

従来、目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされますが、ARナビゲーションにより、直感的にどの道路に進むべきかを判断することができるという。

デジタル・ライト(ウルトラハイビーム付き)

左右のヘッドライトのデジタル・ライトは、それぞれ照明モジュールを備えている。このモジュールは100万個以上の微小な鏡により光を屈折させることで照射方向を定めるという。このため、片側のヘッドライトあたりの解像度は100万画素以上となるが、鏡が占める面積は親指の爪ほどの大きさだという。

この革新的なヘッドライトは、凹面レンズ「デジタル・ライト」のレタリング、ブルーのアクセントも装備され、デザイン性も高められた。ヘッドライト片側で100万以上のエリアに分割可能な光を照射するため、きわめて正確な配光が可能となったという。

これにより、ハイビームアシストが対向車や道路標識に光が当たらないように調整する場合の精度が、従来の84画素の光に比べて精度が大きく高まっており、ハイウェイモードやカントリーモード、フォグランプ強化機能などの照明が最大限効果的なものとなったとアナウンスされた。

サスペンションとリア・アクスルステアリング

サスペンション

サスペンションは、フロントに4リンク式/リアにマルチリンク式を採用した。エアマティック・サスペンションを標準装備し、伸び側と縮み側にそれぞれ可変ダンピングシステムを備えており、路面状況/運転状況/乗車人数/積載状況に応じて減衰力を常に最適に保つという。

リア・アクスルステアリング

後輪操舵システムである「リア・アクスルステアリング」を採用することで、取り回しがしやすいクルマとなったという。約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾けることにより、日常の走行シーンや、駐車する際には最小回転半径が5.1mと小さくなるため、クルマが扱いやすくなる。

約60km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大4.5度操舵することで、走行安定性を大きく高める。従来のメルセデス・ベンツの美徳である小回り性能を犠牲にしないだけではなく、中高速域での安定性や、優れたハンドリングも並立させた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事