【勢いの鈍るBEVモデル】 それでもステランティスが盤石な理由とは? EV拡販のスタンスを聞く

公開 : 2024.05.02 17:45

クルマと家電でライフスタイルを提案

だが今後、世界的にさらにBEVが伸び悩む可能性も否定はできないだろう。

「弊社のプラットフォームは全てマルチパワートレイン設計なので、柔軟に対応できます。また新型車が発表されてから日本で導入するまでのタイムラグがあるので、それがどんなモデルを入れるかを検討する時間的な余裕になります。それでも世の中の全体的な流れは、BEVに向かっていくと思っています」

ステランティス・ジャパン開催 2024年4月のラウンドテーブル
ステランティス・ジャパン開催 2024年4月のラウンドテーブル

全てのクルマが一気にBEVに切り替わるのではなく、メリットを合わせて少しずつ普及していく。としても一度決まったエミッションのルールが今後緩くなることはありえないのだから、電動化は大きな流れなのである。

そんなステランティス・ジャパンは現在、ブランド横断型キャンペーンの第二弾、Go! EV Lifeを展開している。前回は電動化モデルの購入者にカスタマイズ旅行をプレゼントしていたが、今回は二子玉川 蔦屋家電のコンシェルジュがセレクトした家電(25~36万円相当分)をプレゼントするというもの。

「弊社の電動化モデルを購入されるお客様は日常生活に対しても強いこだわりを持っていると思うので、今回のキャンペーンにも興味を持ってもらえると思います」と打越社長。

これからしばらくの自動車市場はパワートレーンの混在が避けられない。だがそんな変革期でも、ステランティスには自らのライフスタイルにちょうどいい魅力的なラインナップが揃っているのである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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