ベントレー・ベンテイガ 詳細データテスト 上質で広い 動力性能も操縦性もハイレベル 文句なく快適

公開 : 2024.05.04 20:25

スペック

レイアウト

EWBのモノコックは、ベーシックなベンテイガに対して大幅に手直しされている。エンジンはV8のみで、ZF製8速ATとトルセン・センターデフを組み合わせる。

後輪偏重のトルク配分は、ベントレーらしいハンドリングを実現。285幅のタイヤも、路面をガッチリ捉える。テスト車は満タンで2600kg、前後重量配分は55:45だった。

エンジン

V8エンジンにZF製8速ATとトルセン・センターデフを組み合わせ、トルク配分は後輪偏重。テスト車の前後重量配分は55:45だった。
V8エンジンにZF製8速ATとトルセン・センターデフを組み合わせ、トルク配分は後輪偏重。テスト車の前後重量配分は55:45だった。

駆動方式:フロント縦置き四輪駆動
形式:V型8気筒3996cc、ツインターボ、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ86.0×86.0mm
圧縮比:10.1:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:550ps/6000rpm
最大トルク:78.5kg-m/2000~4500rpm
エンジン許容回転数:6600rpm
馬力荷重比:225ps/t
トルク荷重比:32.2kg-m/t
エンジン比出力:138ps/L

ボディ/シャシー

全長:5305mm
ホイールベース:3175mm
オーバーハング(前):-mm
オーバーハング(後):-mm

全幅(ミラー含む):2230mm
全幅(両ドア開き):4080mm

全高:1739mm
全高(テールゲート開き):2260mm

足元長さ(前席):最大1110mm
足元長さ(後席):940~1200mm
座面~天井(前席):最大1040mm
座面~天井(後席):940mm

積載容量:392L

構造:アルミ/スティール、モノコック
車両重量:2439kg(公称値)/2600kg(実測値)
抗力係数:0.34
ホイール前・後:10.0Jx22
タイヤ前/後:285/40 ZR22 110Y
ピレリPゼロ
スペアタイヤ:なし(パンク修理剤)

変速機

形式:8速AT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:4.71/11.1 
2速:3.14/16.6 
3速:2.10/24.8 
4速:1.67/31.2 
5速:1.29/40.4
6速:1.00/52.0 
7速:0.84/62.0
8速:0.67/78.1

最終減速比:2.85:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:6.4km/L
ツーリング:9.1km/L
動力性能計測時:2.4km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):4.6km/L
中速(郊外):7.7km/L
高速(高速道路):9.5km/L
超高速:8.8km/L
混合:7.8km/L

燃料タンク容量:85L
現実的な航続距離:550km
CO2排出量:296g/km

サスペンション

前:ダブルウィッシュボーン/エアスプリング、アクティブスタビライザー
後:マルチリンク/エアスプリング、アクティブスタビライザー

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.8回転
最小回転直径:11.8m

ブレーキ

前:400mm通気冷却式ディスク
後:380mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:電動、センターコンソールにスイッチ設置

静粛性

アイドリング:39dBA
全開時(3速):71dBA
48km/h走行時:56dBA
80km/h走行時:62dBA
113km/h走行時:64dBA

安全装備

ABS/ESC/EBD/TC/LKA/TAR/MSR/EDL
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
歩行者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:湿潤路面/気温23℃
0-30マイル/時(48km/h):1.8秒
0-40(64):2.5秒
0-50(80):3.4秒
0-60(97):4.4秒
0-70(113):5.6秒
0-80(129):6.8秒
0-90(145):8.5秒
0-100(161):10.2秒
0-110(177):12.2秒
0-120(193):14.9秒
0-402m発進加速:12.8秒(到達速度:180.9km/h)
0-1000m発進加速:23.1秒(到達速度:232.1km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ロールス・ロイスカリナン・ブラックバッジ(2020年)
テスト条件:湿潤路面/気温6℃
0-30マイル/時(48km/h):2.1秒
0-40(64):3.0秒
0-50(80):3.9秒
0-60(97):4.9秒
0-70(113):6.3秒
0-80(129):7.6秒
0-90(145):9.2秒
0-100(161):11.3秒
0-110(177):13.4秒
0-120(193):16.3秒
0-402m発進加速:13.4秒(到達速度:173.3km/h)
0-1000m発進加速:24.2秒(到達速度:222.2km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1.8秒(2速)/3.4秒(3速)

30-50(48-80):1.6秒(2速)/2.4秒(3速)/3.4秒(4速)

40-60(64-97):1.8秒(2速)/2.2秒(3速)/2.8秒(4速)/3.9秒(5速)/6.5秒(6速)

50-70(80-113):2.2秒(3速)/2.8秒(4速)/3.6秒(5速)/5.1秒(6速)/8.0秒(7速)

60-80(97-129):2.4秒(3速)/2.8秒(4速)/3.7秒(5速)/4.8秒(6速)/6.5秒(7速)/13.5秒(8速)

70-90(113-145):2.9秒(4速)/3.8秒(5速)/4.9秒(6速)/6.2秒(7速)/10.4秒(8速)

80-100(129-161):3.3秒(4速)/3.9秒(5速)/5.2秒(6速)/6.5秒(7速)/9.7秒(8速)

90-110(145-177):3.7秒(4速)/4.2秒(5速)/5.4秒(6速)/7.0秒(7速)

100-120(161-193):4.6秒(5速)/5.7秒(6速)/7.6秒(7速)

110-130(177-209):5.1秒(5速)/6.1秒(6速)

120-140(193-225):6.1秒(5速)/6.7秒(6速)

制動距離

テスト条件:湿潤路面/気温23℃
30-0マイル/時(48km/h):8.8m
50-0マイル/時(64km/h):24.1m
70-0マイル/時(80km/h):49.0m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.67秒

ライバルの制動距離

ロールス・ロイス・カリナン・ブラックバッジ(2020年)
テスト条件:湿潤路面/気温6℃
00-0マイル/時(48km/h):9.2m
50-0マイル/時(64km/h):24.7m
70-0マイル/時(80km/h):48.0m

各ギアの最高速

1速:67.6km/h(6600rpm)
2速:99.78km/h(6600rpm)
3速:149.7km/h(6600rpm)
4速:188.3km/h(6600rpm)
5速:244.6km/h(6600rpm)
6速:289.7km/h(5568rpm)
7速:289.7km/h(4672rpm)
8速(公称値):290.0km/h(3714rpm)

8速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1444rpm/1651rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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