アウディRS3を初公開
公開 : 2014.12.15 22:50 更新 : 2017.06.01 02:11
最高出力/最大トルクともにRS3に劣っているものの、すでにAMGはフェイスリフト版のA45にさらなる出力アップを予定しているとのことで、ともすればRS3の ’クラスでもっともパワフル’ である時期は短命に終わることも予想される。
RS3に組み合わされるギアボックスは7速S-トロニック・デュアル-クラッチATが標準となり、マニュアル操作ももちろん可能。エンジン同様に改良が加えられ、アウディいわく ”オイルを利用することにより、さらに変速時間を短縮する工夫をした” のだそう。
ドライブラインの設定をダイナミック・モードにすると、ダウンシフト時に自動的にギアボックスがダブル-クラッチを行ってくれることにより、さらなるスムーズさが期待できる。
S-トロニック・ギアボックスは、リア・アクスル付近に搭載される電気油圧式マルチ-プレート・クラッチ4WDシステムに結びつく。理想的な重量配分を念頭に搭載位置を決定し、プレッシャー・アキュムレーターを廃したことにより先代より1.4kg軽くすることに成功している。前後アクスルへの出力比はコンディションに合わせて変更し、リアは全出力のうちの50%から100%の配分となる。
電気制御によってコントロールされるトルク-ベクトリング機構も備わっており、これによってハード・コーナリング時に、これまで以上に自然な挙動がもたらされる。
またこのモデルからは、フラップの開閉によって排気音の音量を2段階に調整できるようになった。
公式に発表される乾燥重量は先代より55kgも軽い1520kg。パワーも先述のとおり増強されていることから出力重量比は28ps増の241ps/トンを達成した。
0-100km/hタイムは先代のRSスポーツバックやA45 AMGよりも0.3秒速い4.3秒。最高速度は250km/hに制限されているが、280km/hまで引き上げることのできるオプションも用意される。
強化したパフォーマンスを制するのは、フロントが370mmのスチール製ドリルド・ローター/大型8ポット・キャリパー、リアが310mmのスチール製ローター/シングル-ポット・キャリパーの組み合わせ。このクラスでは初となる370mmのカーボン-セラミック製フロント・ディスクもオプションにて選択できる。
サスペンションはS3のマクファーソン・ストラット(フロント)、マルチ-リンク(リア)を大きく改良したものを使用する。
車高は低められており、フロントにはアルミ製のピボット・ベアリング等RS3独自のコンポーネントが組み合わされる。トラックもまた広げられており、フロントは+24mmの1559mm、リアは+4mmの1515mmとなる。