直6ツインターボで449馬力 高級オープンモデル、メルセデスAMG「CLE 53カブリオレ」初公開

公開 : 2024.05.08 06:05

メルセデスAMGから新型「CLE 53 4マティック+カブリオレ」が公開された。ブースト圧を高めたツインターボ、専用チューンの足回り、AMG独自のスタイリングが採用されている。

AMGから高性能カブリオレ新登場

ドイツの自動車メーカーであるメルセデス・ベンツは5月6日、高性能ブランドのAMGから新型「CLE 53 4マティック+カブリオレ」を発表した。最高出力449psの直6ツインターボを積むオープンモデルである。

CLEカブリオレをベースにパフォーマンス重視のマイルドハイブリッド・パワートレインとシャシー設定、そしてAMG専用のスタイリングを採用している。BMW M440iなどの直接的な対抗馬となるだろう。

メルセデスAMG CLE 53 4マティック+カブリオレ
メルセデスAMG CLE 53 4マティック+カブリオレ    メルセデスAMG

3.0L直6ツインターボガソリンエンジン「M256」を搭載し、48VのISGが追加されている。最高出力449ps、最大トルク57.0kg-mを発生するが、オーバーブースト機能を使用すると、10秒間だけトルクを61.1kg-mに高めることができる。

0-100kkm/h加速は4.2秒で、BMW M440iやフォードマスタングGTよりも速い。オプションのAMGパフォーマンス・パッケージを装着すれば、最高速度は280km/hまで引き上げられる。

9速ATの「AMGスピードシフトTCT 9G」は、どのドライブモードを選択していても素早いシフトチェンジが可能だという。

エンジンは従来のAMG E 53カブリオレに搭載されているユニットを流用するが、内部はアルミニウムやジルコニウムなどの素材で改良され、軽量化と熱管理の改善が図られている。

吸排気ポートを再設計し、燃焼室を最適化したほか、ピストンリングやインジェクションも刷新。ターボチャージャーは、電動コンプレッサーの強化によってブースト圧が従来の1.1バールから1.5バールに上昇した。レスポンスも改善されているという。

AMG専用のアグレッシブなデザイン

スタイリングはAMG専用の仕上がりとなっている。フロントのトレッド幅は標準CLEより58mm広く、これに合わせてフロントフェンダーも拡張。AMG専用フロントグリルやアグレッシブなフロント&リアバンパー、大型エアインテーク、4本出しマフラー、新デザインのアルミホイール(19インチまたは20インチから選択可能)などが採用されている。

その他、狭い場所での取り回しや高速走行時の安定性を高める後輪操舵システムと、ボディロールを抑えるツインチャンバーダンパー、大径ブレーキが装備されている。オプションのAMGパフォーマンス・パッケージでは、レッドのブレーキキャリパー、ドリフト・モード、0-100km/h加速タイムを4.2秒に短縮する「レース・スタート」機能、専用エンジンマウントが追加される。

メルセデスAMG CLE 53 4マティック+カブリオレ
メルセデスAMG CLE 53 4マティック+カブリオレ    メルセデスAMG

カブリオレ特有の機能として、電動ウィンドディフレクターシステム「エアキャップ(Aircap)」とネックヒーターおよびベンチレーションシステム「Airscarf」が設定されている。

ファブリックルーフは20秒で開閉可能だ。レザーシートには直射日光下でも涼しく保つというコーティングが施されており、未加工のものより表面温度が最大12度低くなるという。

11.9インチのタッチスクリーンが装備され、角度を12度から32度の間で調整できる。

価格については未発表だが、クーペ仕様の7万2990ポンド(約1400万円)よりプラスアルファの価格設定になると予想される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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