2024年版 世界最速のクルマ 15選 恐るべき性能を持つ「市販車」たち
公開 : 2024.05.11 18:05
世界最速のクルマといえばブガッティ・シロンが有名。では第2位以降はどんなクルマが名を連ねているのか? 今回はランキング・トップ15+1を紹介したい。
もくじ
ー「世界最速」の栄冠を求めて
ー1. ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+ - 490.4km/h
ー2. SSCトゥアタラ - 475km/h
ー3. ゼンヴォ・オーロラ・トゥール - 450km/h(公称値)
ー4. ケーニグセグ・アゲーラRS - 447km/h
ー5. ヘネシー・ヴェノムF5 - 437km/h
ー6. ヘネシー・ヴェノムGT - 435km/h
ー7. ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツ - 431km/h
ー=9. アスパーク・アウル - 415km/h
ー=9. リマック・ネヴェーラ - 415km/h
ー10. SSCアルティメット・エアロTT - 412km/h
ー11. ブガッティ・ヴェイロン16.4 - 408km/h
ー12. マクラーレン・スピードテール - 403km/h
ー13. Wモーターズ・フェニア・スーパースポーツ - 400km/h
ー14. ケーニグセグCCR - 388km/h
ー将来の世界最速車? ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュート - 530km/h以上(公称値)
「世界最速」の栄冠を求めて
1886年にカール・ベンツ氏が初めてパテント・モートルヴァーゲンのエンジンに火を入れて以来、「世界最速のクルマ」の称号は熱く争われてきた。
パテント・モートルヴァーゲンは、体重の軽いドライバーと恵まれた天候のもとで最高速度16km/h(10mph)を記録した。その後140年近くにわたる発展により、今日の最速のクルマは490km/hという途方もないスピード記録を有している。
世界初の自動車は勇敢なドライバーをもってしても毎秒4.4mしか出せなかったが、2019年のブガッティ・シロンはアンディ・ウォレス氏の運転により秒速136mを記録した。
このレベルのクルマがV-MAX(最高速度)に到達できる場所は、地球上でもほんのわずかしかない。しかし、トップの座を争う自動車メーカーには事欠かない。
このことを念頭に置いて、今回は市販ロードカーで最速のクルマをランキング形式で紹介する。その多くは、加速性能においても最速クラスである。
1. ブガッティ・シロン・スーパースポーツ300+ – 490.4km/h
誰もが認める世界最速チャンピオンは、ブガッティだ。
30台限定の特別仕様車「スーパースポーツ300+」は、フォルクスワーゲン・グループのエーラ・レッシェンというテストコースで、英国人ドライバーのアンディ・ウォレス氏の運転によって490.484km/hを記録した。
北欧神話の雷神「トール」の名を冠したW16クワッドターボエンジンは、記録走行挑戦時に最高出力1600psを発生した。また、高速走行用に最適化されたロングレシオのトランスミッションと、独自のフロント&リアバンパーが与えられていた。
2. SSCトゥアタラ – 475km/h
SSCトゥアタラは当初、最高速度533km/hを “公式” 記録として謳い、ちょっとした論争を巻き起こした。しかし、誤解を招くような “証拠” 映像や、データ記録キットの “精度” に問題があった可能性を遅ればせながら認めたことで、記録はすぐに否定された。
とはいえ、5.9L V8ツインターボを搭載するトゥアタラは、E85バイオエタノール燃料を使用した場合で最高出力1750psを叩き出す。2022年初頭に米フロリダ州ケネディ宇宙センターでオーナーのラリー・キャプリン氏が475km/hを記録したように、決して遅いクルマではない。