2024年版 世界最速のクルマ 15選 恐るべき性能を持つ「市販車」たち

公開 : 2024.05.11 18:05

12. マクラーレン・スピードテール – 403km/h

ゴードン・マレーが設計したマクラーレンF1の最高速度386km/hという世界記録は、その後18年間にわたって保持された。しかし、マクラーレン自身がこの記録を上回るまでには22年を要した。

スピードテールはF1同様、中央にドライビングポジションを持つ斬新な3シーターレイアウトが特徴だ。最高出力757psの4.0L V8ツインターボと最高出力313psの電気モーターの組み合わせにより、合計出力1070psを発生。最高速度は403km/hに達する。

マクラーレン・スピードテール
マクラーレン・スピードテール

13. Wモーターズ・フェニア・スーパースポーツ – 400km/h

Wモーターズといえばライカンの方が有名かもしれないが、ここで取り上げるのはフェニアだ。ポルシェのチューナーとして知られるルフ(RUF)が開発した最高出力900ps、最大トルク122kg-mの4.0Lツインターボ水平対向6気筒エンジンを搭載している。

フェニア・スーパースポーツは、カーボンファイバー製ボディとチューブ式アルミニウム製シャシーをベースにしている。パワーウェイトレシオはおそらく驚異的なものだろう。

Wモーターズ・フェニア・スーパースポーツ
Wモーターズ・フェニア・スーパースポーツ

最高速度は400km/h、0-100km/h加速は2.7秒以下であるとWモーターズは主張している。

14. ケーニグセグCCR – 388km/h

こちらは2005年2月、イタリアのナルド・リンクでマクラーレンF1を最高速度の王座から引きずりおろしたマシンである。

CCRはケーニグセグ史上2台目となる市販モデルで、4.7L V8ツインスーパーチャージャーを搭載し、最高出力806psを発生する。最高速度388km/hに達し、マクラーレンとの差はわずか2km/hであった。

ケーニグセグCCR
ケーニグセグCCR

しかし、この記録は長くは続かなかった。わずか2か月後、ブガッティが華々しくその栄冠を手にしたのである。

将来の世界最速車? ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュート – 530km/h以上(公称値)

ブガッティから最速記録を奪取する可能性が高いのはケーニグセグだ。

ジェスコ・アブソリュートはツインターボ化された5.0L V8エンジンにより最高出力1600psを超えるが、今のところ最高速度の公式記録は確認されていない。

ケーニグセグ・ジェスコ・アブソルート
ケーニグセグ・ジェスコ・アブソルート

シミュレーションによると、Cd値0.278という低い空気抵抗と独自のマルチクラッチ式9速トランスミッションの効果もあって、最高速度は531km/hに達すると言われる。

これが事実であれば王座は間違いないだろうが、あくまでメーカー公称値であり、またかなり突飛な数字なので(SSCトゥアタラの例に見られるように)、今回「第1位」として紹介するにはやはり公式記録を持つブガッティがふさわしいと判断した。

欧米メディアの報道では、ケーニグセグは2024年内にもジェスコ・アブソリュートの記録挑戦走行を実施するという話も出ている。コースの制約もあるため簡単な話ではないが、首を長くして待ちたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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