Z世代よ、新型ラングラーに集え ジープの顔が装いあらたに、大幅値下げのワケとは

公開 : 2024.05.11 09:05

装備向上、でも大幅値下げ断行 その狙いは

この日の発表会には、現役のジープユーザーであるお笑いコンビ「トータルテンボス」の藤田憲右氏も登場。かつて奥様の提案からラングラーを購入したという経験談を披露し、お子さんの少年野球のサポートにそのタフネス性能をフル活用していたと振り返った。

新型ラングラーの登場を記念し「アンリミテッド・サハラ」をベースとした300台の限定車「アンリミテッド・サハラ・ローンチエディション」が販売される。特別色として濃いのブルーグレーの「アンヴィルC/C」をまとい、フェンダーやテールゲートに専用デカールをあしらう。

お笑いコンビ「トータルテンボス」の藤田憲右氏(左)とステランティス・ジャパン社長の打越晋氏(右)
お笑いコンビ「トータルテンボス」の藤田憲右氏(左)とステランティス・ジャパン社長の打越晋氏(右)    小川和美

メーカー希望小売価格については、「ローンチエディション」が849万円、通常ラインナップでは今回復活したエントリーグレードの「アンリミテッド・スポーツ」が799万円、「アンリミテッド・サハラ」が839万円、「アンリミテッド・ルビコン」が889万円で、いずれも税込み。なお、発表会に現れた鮮やかなイエローの「ハイヴェロシティC/C」をまとった「アンリミテッド・ルビコン・ハイヴェロシティ」は10台限定の抽選販売を5月17日(金)まで、webにて受け付ける。

特筆すべきは、昨今の物価上昇の中、装備が向上していながらも「アンリミテッド・サハラ」は31万円、「アンリミテッド・ルビコン」は16万円、それぞれ値下げしていること。エントリーグレード「アンリミテッド・スポーツ」の復活とあわせて、若い世代への訴求力をさらに高める方針を鮮明にしている。

ジープは、新型ラングラーの発表を記念し、この日発表会が開催された「MIYASHITA PARK」と共同開催で、同地にスケートパークを開設するイベントをこの週末、5月11日(土)、12日(日)にかけて展開。ジープ、そして新型ラングラーがターゲットとする、自分のスタイルで楽しむユーザー層を呼び込みたいとする。

さらに5月から6月にかけては、各地で新型ラングラーの展示や試乗イベントが連続する力の入れようだ。装いを新たに登場したジープの大黒柱がどう受け入れられていくのか。目が離せない。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    香野早汰

    Hayata Kono

    1997年東京生まれ。母が仕事の往復で運転するクルマの助手席で幼少期のほとんどを過ごす。クルマ選びの決め手は速さや音よりも造形と乗り心地。それゆえ同世代の理解者に恵まれないのが悩み。2023年、クルマにまつわる仕事を探すも見つからず。思いもしない偶然が重なりAUTOCAR編集部に出会う。翌日に笹本編集長の面接。「明日から来なさい」「え!」。若さと積極性を武器に、日々勉強中。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

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