8年ぶりモデルチェンジ 見た目だけじゃない、フリードはどう変わったのか

公開 : 2024.05.11 17:05  更新 : 2024.05.11 21:31

新採用のe:HEV 走りはどう変わるか?

パワートレインに関しては正式に発表されていないが、従来型フリードが先代のフィットやヴェゼルと共通だったように、新型フリードも現行型のフィットやヴェゼルと基本的に変わらないと思われる。

つまり、エンジン車は1.5Lの直4、ハイブリッド車はこれにモーターを組み合わせた「e:HEV」の2本立て。ただし、従来型と同様にシートアレンジなどの関係でセンタータンクレイアウトは採用していない。

3列目シートの作りや収納法からも見てとれる。
3列目シートの作りや収納法からも見てとれる。    小川和美

駆動方式は、エアーは6人乗りにのみ4WDの設定があり、クロスターは6人/5人乗りの両方にFFと4WDが用意される。また、福祉車両はクロスターにスロープ車とリフトアップシート車が設定され、エアーには設定されない。これは、ステップワゴンとの棲み分けのためだという。

さて、フリードの属するコンパクトミニバン市場といえば、最大のライバルであり先に全面改良を受けたトヨタシエンタの存在も気になるところ。それでも、ホンダではシエンタを決して強くライバル視はしていない。

そのワケを新型フリードの開発責任者である安積 悟氏にも確認したところ、フリードは3列がデフォルトの「6(または7)マイナス2」であるのに対し、シエンタは2列がデフォルトの「5プラス2」であるからだという。それは3列目シートの作りや収納法(シエンタは床下収納)からも見てとれる。

それでも、車両価格はシエンタの195万円〜310万8000円という価格帯を意識した値付けになることは間違いないだろう。まずは、「早く乗ってみたい!」というのが率直な感想だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。
  • 編集

    香野早汰

    Hayata Kono

    1997年東京生まれ。母が仕事の往復で運転するクルマの助手席で幼少期のほとんどを過ごす。クルマ選びの決め手は速さや音よりも造形と乗り心地。それゆえ同世代の理解者に恵まれないのが悩み。2023年、クルマにまつわる仕事を探すも見つからず。思いもしない偶然が重なりAUTOCAR編集部に出会う。翌日に笹本編集長の面接。「明日から来なさい」「え!」。若さと積極性を武器に、日々勉強中。

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