【顧客の平均年齢43歳】 カリナンがシリーズIIへ進化 ロールス・ロイス製SUVが成し遂げた功績

公開 : 2024.05.13 17:45

シリーズII:エクステリア

ますます都会的で若々しい顧客層、そして自動運転への明確なシフトが、カリナン・シリーズのエクステリアの表面処理とディテールに反映されている。

その主要テーマは垂直性であり、カリナンが駆け抜けるメガシティのライトアップされた摩天楼と呼応するものであると彼らは表現した。それは、高めのデイタイム・ランニング・ライトが放つグラフィックによる、昼夜を問わずカリナン・シリーズIIであることを容易に識別することができる、新しいライトの仕上げに最も顕著に表現されている。

ロールス・ロイス・カリナン・シリーズII
ロールス・ロイス・カリナン・シリーズII

カリナン・シリーズIIのフロントは、シンプルで特徴あるラインと鮮明なエッジから成り、クリーンでモノリシックな表面が際立つことにより、この車のゆったりとしたプロポーションと存在感を増幅させている。

バンパー・ラインは、デイタイム・ランニング・ライトの最下点からクルマの中心に向かって浅い「V」を描き、現代のスポーツ・ヨットの船首にみられる鋭いラインを彷彿とさせるものだ。その下には、新型のエアインテークが外向きに角度をつけながらはっきりと主張し、正面から見たときに車高を視覚的に下げる効果を果たしているという。

中央に配されるのは、イルミネーテッド・パンテオン・グリルだ。今回初めてカリナンにイルミネーテッド・グリルを装備し、前縁を低下させて刷新した。

また、デイタイム・ランニング・ライトの間にポリッシュ仕上げの水平な「ホライゾン・ライン」を新たに採用し、ロールス・ロイスの最高峰モデル、ファントム・シリーズIIと明確な繋がりがあることが示された。

カリナン・シリーズIIを側面から見ると、表面の仕上げが変化したことがわかり、フロント・フェンダーは、完全に垂直なラインを保ち、一方ではテールライトからリア・ホイールのフローティング「RR」センター・キャップへと流れる、控えめで正確なラインが加えられている。

これは、微妙なテーパーと動きのある印象をもたらし、後部に持ち上がった新型サイド・スカートのサーフェスによってさらに強調される。鮮やかなハイグロス・ブラックのペイントワークには走行中の道路が映し出され、不変のフォルムに躍動感を生み出しした。

後方では、カリナン・シリーズIIのエグゾースト・トリートメントが、力強さを大胆に表現する。それぞれのサラウンドは鏡面仕上げのステンレスで作られ、ボディと同一平面上にすっきりと収められた。リアの変更点を締めくくるのは、自動車の底面に取り付けられ、エキゾーストの間を走るブラッシュ仕上げのステンレス製保護プレートである。

そのスタイルに若々しさと豊かな表情を与えるのは、カリナンでは初めて導入された大型の23インチ・ホイールだ。各ホイールはアルミニウムの鋼片から削り出されており、立体的なファセットの7スポーク・デザインは、部分仕上げまたは全面ポリッシュ仕上げから選択することが可能となる。

ロールス・ロイスのカラー・スペシャリストは、進化したエクステリアのフォルムに加え、カリナン・シリーズIIを表現する新しいペイントを開発した。

エンペラドール・トリュフは、豪華な縞模様の茶色い大理石からインスピレーションを得た、現代的でミニマルなグレー・ブラウンで、ガラス粒子を練り込んだラッカーを使用し、ビスポークの「クリスタル・オーバー」仕上げと組み合わせることで、朝日を浴びた新雪を思わせる、ほのかなきらめきが生まれるという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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