【顧客の平均年齢43歳】 カリナンがシリーズIIへ進化 ロールス・ロイス製SUVが成し遂げた功績

公開 : 2024.05.13 17:45

シリーズII:インテリア

カリナン・シリーズIIは、より大胆な自己表現を求める多くの顧客の要望を反映し、斬新な装飾とディテールがキャビン全域に施されている。

インテリアの形状における大きな変更点は、ダッシュボード上部のピラーを横断するガラスパネルのフェイシアだ。エレガントで多機能なこのデザイン要素は、デジタルと物理的なクラフツマンシップの見事な融合を示していると彼らはいう。

ロールス・ロイス・カリナン・シリーズII
ロールス・ロイス・カリナン・シリーズII

ドライバー席正面のインスツルメント・クラスター・パネルと、フェイシア中央に配され、常時表示される新型セントラル・インフォメーション・ディスプレイは再設計され、高機能のスピリット・オペレーティング・システムのステージを形成する。

このデジタル・インターフェースは、オール・エレクトリックのスペクターで初めて導入されたもので、エンジンを搭載するロールス・ロイスの中では、カリナン・シリーズIIがスピリットを初搭載するモデルとなる。

また、ビスポークによるパーソナライゼーションでは、物理的な世界からデジタルの世界へと拡張できる機会も提供し、インスツルメント・ダイヤルの色をカスタマイズし、自動車のインテリア・パレットやエクステリア仕上げを引き立たせることができる。

さらにスピリットでは、ロールス・ロイスのオーナー専用アプリであるウィスパーズがカリナンに統合され、顧客はアプリを通じて目的地を自動車に直接送信、カリナンの位置の遠隔確認や車両の施錠を管理することもできる。

カリナン・シリーズIIでは、自動車全体、特に後部のコネクティビティが改善された。リア・スクリーンには、最大2台のストリーミング・デバイスを接続することができ、このスクリーンには、車両管理機能やマッサージ/ヒーター/クーラーなどのシート機能を送信するためのビスポーク・インターフェースが搭載されている。

インターネット接続が搭載されたことで、ホットスポット接続を利用し、各スクリーンを個別に視聴することが可能になった。カリナンでは初めて、あらゆるタイプのブルートゥース・ヘッドホンを後部座席のインフォテインメント・システムとペアリングできるほか、最新の18チャンネル、1400ワット・アンプを搭載した、卓越した18スピーカー・ビスポーク・オーディオ・システムが愉しめる。

カリナン・シリーズIIは、ロールス・ロイスが誇るスピーカー・アーキテクチャーを継承しており、車両のアルミニウム製シル・セクション内の空洞を低周波スピーカーの共鳴室として活用することで、実質的に自動車全体をサブウーファーへと変身させているという。

助手席の真正面には、イルミネーテッド・フェイシア・パネルが配置され、現代的な工芸技術を駆使したこの見事な表現は、ゴーストでデビューした後、スペクターに採用され、この度カリナン・シリーズIIでも初めて提供される。

このフェイシアには、光で浮き上がるの文字と、世界大都市の夜空に浮かぶ摩天楼からインスピレーションを得た、唯一無二のシティスケープ・グラフィックがあしらわれており、これは特別に開発された技法により、ダークに着色した強化防犯ガラスの背面にレーザーで7000ものドットをエッチングしたもので、それぞれが微妙に異なる角度と寸法で配置され、奥行き感を演出する。

この既成のデザインに加えて、ロールス・ロイスのビスポーク・デザイナーと相談しながら、顧客自身のイルミネーテッド・フェイシアのモチーフを作ること可能だ。

助手席側のセントラル・インフォメーション・ディスプレイと並ぶのは、新しいスピリット・オブ・エクスタシー・クロック・キャビネットだ。

このユニークなはめ込み式ケースには、アナログ式のタイムピースとライトで浮かび上がるスピリット・オブ・エクスタシー像が配されており、立像はステンレス製で、反射効果を生むマット・ブラックのバックパネルと光沢のあるサイドパネルの台座に配されている。

自動車のインテリアにスピリット・オブ・エクスタシーを採用することが実現したのは、4年にわたる開発期間と、細心の注意を払って感動的な光の流れを作り出した、アナログとデジタルの職人たちの素晴らしい協力体制の成果であるとロールス・ロイスは述べた。

このライティング・シークエンスは、ドライバーの乗車と共に運転席のディスプレイからスタートし、次にセントラル・インフォメーション・ディスプレイ、そして光がタイムピースを照らしながらケース内側へ流れるイルミネーテッド・フェイシアへと続く。

スピリット・オブ・エクスタシーは、デビュー公演のスポットライトを彷彿とさせる下方からの光を最初に浴び、やがてステージの照明は柔らかな光へと切り替わる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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