【ダークな美学のブラック・バッジ】 ロールス・ロイス・カリナン・シリーズIIにも早速登場

公開 : 2024.05.14 17:45

ロールス・ロイスは発表されたばかりのカリナン・シリーズIIにも「ブラック・バッジ」を設定します。スピリット・オブ・エクスタシーを含む、ボディいたるところのアクセントがすべてブラックで仕上げられます。

ブラック・バッジのエクステリア

ロールス・ロイスカリナン・シリーズIIに革新的なオルターエゴを表現するブラック・バッジを追加発表した。

ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIは、インパクトのあるフロントエンド仕上げによって、その存在感を示す。これまでと大きく異なる要素は、低く設計されたエア・インテークで、これらの幾何学的なパーツには広めのヴェインを取り入れ、本モデルのダイナミックなキャラクターをより強調する。

ロールス・ロイス・カリナン・シリーズII・ブラック・バッジ
ロールス・ロイス・カリナン・シリーズII・ブラック・バッジ

その上には、ブランドの象徴であるパンテオン・グリルがあり、カリナンとブラック・バッジ・カリナンのシリーズIIで初めてライトアップされた。

ブラック・バッジのグリルはシリーズIIの特徴であるブラック仕上げが施されるが、シルバーの「ホライゾン・ライン」が縦型のデイタイム・ランニング・ライトを縁取りながら、広がりと立体感を与える。同時に車両全体がダークトーンで統一された、オールブラック仕上げも用意される。

スピリット・オブ・エクスタシーを含む、ボディのエクステリアのディテールとブライトワークもすべてブラックで仕上げられており、ブラック・バッジ史上初めて、ウィンドウの周囲とドア・スピアからドア・ハンドルまで幅広く統一された。

各ピースは、ロールス・ロイスの職人によって手作業で仕上げられ、まず、ハンドル全体に軽い研磨剤を送付して耐用性のある下地を作り、その上にブラック塗料を4回塗り重ねる。硬化後、これらのピースはブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIのハイグロスのコーチワークにマッチするよう、丁寧に磨き上げられるという。

リア・テールゲートやバンパーのアクセント、エグゾーストなど、その他のダークな要素は、ミラーブラック効果を引き出すために特別なクロム電解液で処理されており、この手法を従来のクロムメッキの処理工程に導入し、ステンレススチールの基板に共蒸着させることでダークな仕上げを実現した。

最終的な厚みはわずか1マイクロメートルで、これは人間の毛髪の100分1のほどにあたる。これらのパーツは、それぞれ手作業で精密に研磨された後、鏡面クロム仕上げが施され、車体に装着されていく。

ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIでは、エクステリア・カラーをボディ下面の全域、また繊細に改良が加えられた下方のシル、バランサー、下部のフロント・バンパーにまで塗装することが可能で、これはブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIだけの特別な仕様であり、視覚的に車高が下がることにより、モノリシックなそのフォルムが一段と引き立ち、よりダイナミックな印象が生まれると彼らは言う。

エクステリアを完成させるのは、ブラック・バッジでは初めて採用される23インチのホイールだ。遠くから見ると、グロス・ブラックとシルバーで仕上げられたスポークで構成されているように見えるデザインは、実際には10スポークが織り交ぜられている。

この視覚効果は、相反するサーフェイスの研磨、塗装、くぼみの作成など、入念な調整による相互作用によって生み出されており、このデザインによって、ブラック・バッジのディスク・ブレーキ・キャリパーをはっきりと確認することができる。シグネチャー・カラーのレッドに加え、ブラック/トゥルケーゼ/マンダリン/フォージ・イエローの仕上げも選択可能となる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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