【ダークな美学のブラック・バッジ】 ロールス・ロイス・カリナン・シリーズIIにも早速登場

公開 : 2024.05.14 17:45

実証されたエンジニアリング

ブラック・バッジ・カリナンの初代モデルでは、顧客から自動車の美的な仕上げにとどまらないブラック・バッジならではの体験が要望されたとロールス・ロイスは語る。

2019年の発売以降の5年間で、ロールス・ロイスのエンジニアは、ボディ・ロールを軽減するための大容量のエア・スプリングや、省電力機能の強化などの変更を加えた。これらは、この大胆な自動車の魅力を高める欠かせない要素となっているという。そのため、ブラック・バッジのカリナン・シリーズIIでは、総出力600ps/最大トルク91.77kg-mを発生するツインターボの6.75L V型12気筒エンジンなどが継承されている。

ロールス・ロイス・カリナン・シリーズII・ブラック・バッジ
ロールス・ロイス・カリナン・シリーズII・ブラック・バッジ

増加した出力を十分に発揮させるために、トランスミッションとスロットルは即応性の高い加速ができるように調整されており、ゼット・エフ社製8速ギアボックスとフロントおよびリア・ステアリングのアクスルが連動し、エフォートレスな「マジック・カーペット・ライド」を損なうことなく、スロットルとステアリングの操作に応じ、ドライバーへのフィードバックのレベルを調整するという。

ギア・セレクション・ストークの「ロー」ボタンを押すと、さらにブラック・バッジのテクノロジーのロックが解除される。作動すると、ドライバーはビスポーク・ブラック・バッジ・エキゾースト・システムの音色と音量の変化を体感し、目盛り700rpmを超えた、1700rpmから発生する91.77kg-mのトルクリザーブが余すところなく発揮されることが分かる。

「ロー」モードでは、スロットルを90%まで踏み込むと、ギアシフトの速度が50%増加する。ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIを存分愉しむために、ブレーキ・ペダルの遊びを少なくし、ドライバーの動きに即時に反応できるように設定されている。

ビスポークによる大胆な自己表現

前作と同様に、ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIは、スーパー・ラグジュアリー分野における独特のアプローチと美的コードを定義しており、ロールス・ロイスは、こうしたブランドの表現をそれぞれの思いや解釈で大切にされる顧客に好まれており、ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIは、こうした顧客一人一人の要望とラグジュアリーに対する大胆な審美眼に継続的に寄り添うことへのコミットメントを示すものだと締めくくった。

ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者 クリス・ブラウンリッジ

「ブラック・バッジは、ロールス・ロイスをより直感的に体験したいとお考えの特別なお客様にとって、非常に魅力的なモデルです。ブラック・バッジ・カリナン・シリーズIIは、そのエンジニアリング、テクノロジー、素材、デザインを通して、イノベーションと新たな自己表現方法に対するお客様の旺盛な要求に応えます。

ロールス・ロイス・カリナン・シリーズII・ブラック・バッジ
ロールス・ロイス・カリナン・シリーズII・ブラック・バッジ

カリナンのダークな美学を強調したブラック・バッジは、当社の製品ポートフォリオの中で常に独自の地位を確立してきました。新しく生まれ変わったこのモデルは、前作の成功を基に躍進すると確信しています」

ロールス・ロイス・モーター・カーズデザイン・ディレクター アンダース・ウォーミング

「ブラック・バッジ・カリナン・シリーズは、5年前にこの革新的なモデルを発表して以来、私たちが目にしてきた顧客プロフィールの変化を反映しています。今日、自己表現、個性、そして大胆さがこれまで以上に求められています。

これらはすべて、ブラック・バッジのコンセプトの中核をなすものです。私たちのクリエイティブな取り組みは、こうした自動車の制作を依頼するお客様の大胆さと一致しています。このモデルでは、ブラック・バッジらしさに欠かせないダークで原始的な要素が極限まで表現され、さらに大胆な解釈でロールス・ロイスを表現するドラマチックで主張の強いコーチワークによって一段と際立ちます」

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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