ノアやセレナばかりじゃ退屈? シトロエン・グランドC4ピカソ UK中古車ガイド 電気系統の不調にご注意
公開 : 2024.05.24 19:05
新車時代のAUTOCARの評価は
現実的なユーザーなら、グランドC4ピカソの広さや実用性、燃費の優秀さに惹かれるはず。シトロエンらしく、スタイリングは特別。ボディカラーやインテリアの選択肢も幅広い。しかも、運転体験はクラス最高水準に迫っている。(2013年12月4日)
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アン・メリック氏
「2018年に、2015年式のグランドC4ピカソ 1.6ブルーHDi 120を購入しました。4人の子供がいるのですが、2列目にチャイルドシートを3脚並べられ、ISO FIX金具で搭載できる数少ないミニバンだったんです」
「今は子どもたちは大きくなりましたが、一家で出かけるのに充分な広さがあります。ボディには擦り傷が付き、アナグマと衝突したこともありますが、信頼性は高いようです。今でも快調ですよ」
「過去の不具合は、アドブルータンクの交換で、リコールが出されたことくらい。燃費は平均で18.0km/L前後です。税金も安いので、ランニングコストはかなり抑えられていますね」
購入時に気をつけたいポイント
ボディ
大きめなサイズだから、四隅の擦り傷は想定の範囲。不注意な子供が、ドアを開ける際に壁へぶつけている可能性もある。サビがある例は避けたい。
エンジン
ディーゼルターボの場合は、アドブルーの残量と警告灯に注意。オイル漏れも、一部のユーザーから報告されている。
トランスミッション
6速ATは、滑らかに変速できるか試乗で確かめたい。後期型の8速ATの方が印象は良い。6速MTは、シフトレバーの動きが引っかかり気味。
サスペンションとブレーキ
車重は軽くないため、ダンパーからの液漏れ、アンチロールバー・ブッシュのヘタリなどは考えられる。試乗し、乗り心地が不安定でないか確かめたい。
ブレーキも、ディスクとパッドの厚みを確認する。電子パーキングブレーキの効きもチェックポイント。
電気系統
エアコンや集中ドアロック、インフォテインメント・システムなど、電気的な不具合は少なくないようだ。事前にすべて正常に動くか確認する。警告灯がエンジン始動後に消えるかも、要チェック。
インテリア
内装の擦り傷や汚れは、ファミリーカーだから珍しくない。修理は安くできないため、できるだけ好状態の例を選びたいところ。シートが滑らかにスライドし、折り畳めるか確認する。サイドウインドウが開閉時に鳴く場合は、シリコンスプレーで解決できる。