スポーティな新クロスオーバー登場 キア「EV6」航続距離延長 改良実施

公開 : 2024.05.17 06:05

キアのクロスオーバーEV「EV6」の改良新型が発表された。デザイン刷新、インテリアの質感向上、航続距離の延長を実現した。

一充電で490km以上

韓国の自動車メーカーであるキアは、欧州などで販売する小型EV「EV6」の改良新型を発表した。スタイリングが刷新されたほか、航続距離も延長されている。

EV6は2021年に登場したクロスオーバータイプのEVで、韓国や欧州、北米で販売されている。スポーティなデザインを特徴とし、2022年には欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

改良新型キアEV6
改良新型キアEV6    キア

今回の改良では、アダプティブLEDヘッドライトやフロントグリルが変更され、アグレッシブな印象を強めた。リアエンドのブラックパネルは3分割され、エッジを強調。全体的に大型のEV9と統一感あるスタイルとなった。

バッテリー容量は従来の77.4kWhから84kWhに拡大され、韓国のホモロゲーション・テストによれば1回の充電での航続距離は最長494km(従来比12km増)とされている。

パワートレインに変更はなく、最高出力229psの後輪駆動モデルと、最高出力325psの四輪駆動モデルが用意される。一方、高性能モデルのEV6 GT(最高出力585ps)の改良はまだ発表されていない。

インテリアでは、より上質な素材を採用し、ステアリングホイールの形状やインフォテインメント・タッチスクリーンに変更が加えられるなど、洗練性の向上を図った。映像と音楽のストリーミングサービスが搭載され、音声コントロール機能も改善されたという。さらに、車載ソフトウェアの無線(OTA)アップデートに対応するようになった。

改良新型EV6の韓国での納車は6月から始まる。欧州での販売開始は今年後半になる見込みだ。

記事に関わった人々

  • チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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