テスラより安い中国最新EV オンボ「L60」 航続距離は最長1000km

公開 : 2024.05.17 18:05

中国のニオは、新ブランドのオンボから電動SUV「L60」を投入。ライバルを大きく下回る価格で、航続距離は仕様により550~1000kmとされる。中国で9月から販売開始。

BYD製バッテリーを搭載

中国の自動車メーカーであるニオ(NIO)は、実用性と高効率を重視した新型EV「L60」を中国へ投入する。価格は21万9900人民元(約470万円)と、ライバルのテスラを大きく下回る。

ニオは新たに立ち上げたファミリー層向けのEVブランド「オンボ(Onvo)」の第1弾として、9月よりL60の販売を開始する。

オンボL60
オンボL60

L60は超急速充電が可能な900Vの駆動電圧システムを採用。BYD製の3種類のバッテリーを用意し、航続距離は短いものから順に550km、730km、1000kmとされている(中国CLTCサイクル)。

エネルギー効率(電費)は8.2km/kWhで、ライバルのテスラ・モデルYよりも効率的だとニオは主張する。空気抵抗係数(Cd値)はわずか0.229で、SUVタイプとしては非常に低い。

詳しいボディサイズはまだ明らかにされていないが、ショートオーバーハングによって室内空間を最大化し、「独創的な収納設計により、すべての乗員が自分の荷物を持ち込める」とされる。

また、ニオの大きな特徴であるバッテリー交換システムにも対応している。特定のステーションで満充電のバッテリーに交換するというもので、作業はすべて自動で行われ、所要時間はわずか3分程度。交換ステーションは中国全土に1000か所以上ある。

オンボ・ブランドは、アッパー・プレミアム・セグメントのファミリー層をターゲットとし、室内空間、安全性、多用途性にこだわったモデルを展開するという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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