米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 前編 朽ちた名車の味わい

公開 : 2024.05.18 18:05

キャデラック – 1953年

この1953年型キャデラックは、70歳以上のジャンクヤードの住人にしてはかなりきれいで、比較的錆びが少ない。無傷のテールライトを持つものは珍しく、リアバンパーも輝いている。長寿に貢献しているのは置き場所だ。前述のビュイックと同様、森の端にある畑に停めてあるので、アイオワの日差しを浴びてカラカラに乾いているのだ。

キャデラック - 1953年
キャデラック – 1953年

リンカーン・コンチネンタルMK3 – 1969年

1968年に生産が開始されたリンカーン・コンチネンタルMk3は、フォードのフラッグシップモデルであり、キャデラック・エルドラドの直接のライバルだった。この2ドア・ハードトップクーペは贅沢の極みで、ロールス・ロイス風のグリルを誇らしげに装着している。写真のものは1969年製で、この年に生産された2万3088台のうちの1台である。

リンカーン・コンチネンタルMK3 - 1969年
リンカーン・コンチネンタルMK3 – 1969年

フォードF500 – 1956年

ロンズ・オート・サルベージでは、フォードの商用車もよく見られる。下草の中から、この1956年型Fシリーズを含む数台のトラックを発見した。以前はF-5として知られていたF-500だ。Fシリーズは1948年から現在まで、14世代にわたって生き残っている。

フォードF500 - 1956年
フォードF500 – 1956年

エドセル・レンジャー – 1958年

エドセルの商業的な大失敗を考えると、ジャンクヤードにまだ残っていることに驚かされる。ロンズ・オート・サルベージには、この1958年型レンジャーを含む少なくとも3台がある。

1958年はエドセルにとって最高の年であり、6万8045台が生産された。しかし、予想販売台数20万台には遠く及ばなかった。フォードは1959年11月、エドセル部門の閉鎖を発表した。

エドセル・レンジャー - 1958年
エドセル・レンジャー – 1958年

クライスラー・レバロン

ジャンクヤードの若々しくカラフルな住人の1人。1993年から1995年にかけて生産された第3世代のクライスラー・レバロン・コンバーチブルだ(発音によってはルバロンと呼ばれることもある)。マイナーチェンジ後のモデルだが、従来の格納式ライト(リトラクタブル)に取って代わった細長いヘッドライトで簡単に識別できる。

クライスラー・レバロン
クライスラー・レバロン

リンカーン・ヴェルサイユ – 1980年

下草の中に隠れているのは、珍しい、そしてかなりくたびれたリンカーン・ヴェルサイユである。

基本的にはグラナダの高級版であり、1977年から1980年にかけてのみ販売された。特に人気があったわけではなく、販売面では常にライバルのキャデラック・セビルに3対1の割合で負けていた。これは1980年型で、わずか4785台のうちの1台である。

リンカーン・ヴェルサイユ - 1980年
リンカーン・ヴェルサイユ – 1980年

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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