米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 前編 朽ちた名車の味わい

公開 : 2024.05.18 18:05

マツダRX-4 – 1976年

1974年から1978年にかけて米国に輸入されたマツダRX-4(日本名:ルーチェ)。3種類のボディスタイル(ハードトップクーペ、セダン、ステーションワゴン)があり、ロータリーエンジンを搭載している。豪華で、比較的スポーティでもあった。この1976年型ステーションワゴンは、当時0-100km/h加速を10秒強で走破した。悪くない。希少車ではあるが、今回に限っては希少性と価値にはほとんど相関関係がない。

マツダRX-4 - 1976年
マツダRX-4 – 1976年

シボレー – 1949年

何十年も森の中に置かれていたことを考えると、この1949年型シボレーは驚くほどコンディションがいい。リアフェンダーはひどい腐食に苦しんでいるが、残りのボディパネルは驚くほど健全に見える。助手席ドアのストレートエッジを見てほしい。

シボレー - 1949年
シボレー – 1949年

マーキュリー・パークレイン・ブリーズウェイ – 1964年

これは非常に珍しいクルマで、保存に値する。1964年のマーキュリー・パークレーンで、「ブリーズウェイ」と呼ばれる逆傾斜のリアウィンドウ(開閉機構付き)が特徴である。1964年に販売されたパークレーンは1万8764台のみで、そのうちわずか1786台が定価3359ドルの2ドア・ブリーズウェイ・ハードトップクーペであった。

マーキュリー・パークレイン・ブリーズウェイ - 1964年
マーキュリー・パークレイン・ブリーズウェイ – 1964年

ポンティアック・グランプリ – 1978年

5代目(1978年~1987年)のポンティアック・グランプリは、ボディもエンジンもダウンサイジングされた。全長は1フィート(30cm)短く、重量も600ポンド(270kg)軽くなり、17年の歴史の中で初めてV8が標準装備されなかった。写真の個体は1978年に販売された22万8444台のうちの1台である。1980年代半ばには、販売台数は年間5万台にまで落ち込んだ。

ポンティアック・グランプリ - 1978年
ポンティアック・グランプリ – 1978年

フォード・サンダーバード – 1973年

この1973年型フォード・サンダーバードは、同年に義務付けられた「5マイルバンパー」を装着している。また、このモデルイヤーを象徴するエッグクレートグリルとフェンダーエッジに取り付けられたターンシグナル(ウィンカー)も確認できる。

第6世代(1972~1976年)の中で特に売れ行きが良かったのは1973年で、8万7269台が販売された。

フォード・サンダーバード - 1973年
フォード・サンダーバード – 1973年

エドセル・コルセア – 1959年

1959年、エドセルのラインナップは大幅にスリム化された。それまでは18種類のモデルとボディスタイルから選ぶことができたが、同年はわずか10種類に制限されている。これはコルセアの2ドア・ハードトップのようで、わずか2468台のうちの1台。コルセアは、ブランドとともに1959年に姿を消した。

エドセル・コルセア - 1959年
エドセル・コルセア – 1959年

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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