米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 後編 朽ちた名車の味わい

公開 : 2024.05.18 18:25

シボレー・マリブ – 1983年

1983年、4代目マリブに終焉の鐘の音が響き、1つの時代が幕を閉じた。しかし、マリブという名称は1990年代後半に再登場している。写真の個体は非の打ちどころのないコンディションだが、このステーションワゴンのパーツを買い求める熱狂的なファンはほとんどいない。おそらく、人気の低さが反映されているのだろう。

シボレー・マリブ - 1983年
シボレー・マリブ – 1983年

プリマス・ベルベディア – 1960年

この1960年型プリマス・ベルベディアのひどく変形したボンネットの中には何が積まれていたのだろう。当時はオプションでV8も選択できたが、おそらく標準の直列6気筒エンジンが搭載されていたのではないだろうか。最高出力145psを発生する3.7L直6は、0-97km/h加速を14.4秒で駆け抜けた。

プリマス・ベルベディア - 1960年
プリマス・ベルベディア – 1960年

フォード・サンダーバード – 1960年

2代目フォード・サンダーバード(別名スクエアバード)は、当初の2ドア・コンセプトから逸脱したことで批判を浴びたが、これは大衆が望んだものだった。フォードは大規模な調査を実施した結果、座席を2つ追加し、快適装備を充実させることにした。

そしてそれは初代モデルのおよそ4倍という販売台数にも反映された。写真の個体は1960年に販売された9万3000台のうちの1台である。

フォード・サンダーバード - 1960年
フォード・サンダーバード – 1960年

ランブラー・クラシック・ワゴン – 1963年

この1963年型ランブラー・クラシック660クロスカントリーは、おそらく標準の6気筒エンジン(最高出力127ps)を搭載していたと思われる。そうであれば、3速ATと組み合わされ、0-97km/h加速15秒、最高速度は150km/hに達しただろう。オプションの4.7L V8エンジンとMTであれば、0-97km/h加速のタイムは6秒近く短縮され、最高速度は180km/hに達する。

ランブラー・クラシック・ワゴン - 1963年
ランブラー・クラシック・ワゴン – 1963年

フォードF100 – 1964年

キャブがこのような姿になったのは、道路を走っていたときではなく、ロンズ・オート・サルベージに来てからであることを祈りたい。これは1964年型フォードF100スタイルサイドで、同年に生産された15万2272台のうちの1台である。2023年現在、Fシリーズは42年連続で米国のベストセラー車となっている。

フォードF100 - 1964年
フォードF100 – 1964年

オールズモビル・カトラス – 1975年

Cピラーの状態を見てほしい。おそらくビニールカバーか何かに覆われ、何年も発見されずに朽ち果てていたのだろう。これは1975年型のオールズモビル・カトラス・スプリームで、売れ筋モデルだった。実際、この年はシボレー・インパラに次いで米国で2番目に売れたクルマとなった。翌年にはトップの座を獲得し、1980年代までその座を維持した。

オールズモビル・カトラス - 1975年
オールズモビル・カトラス – 1975年

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事