米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 後編 朽ちた名車の味わい

公開 : 2024.05.18 18:25

フォード – 1954年

フォードの1954年モデルは、1953年モデルの「お化粧直し版」であったにもかかわらず、大衆の絶大な支持を集めた。フォードを販売台数トップの座に押し上げ、ライバルのシボレーを打ち負かしたほどだ。1957年にも同じ偉業を達成している。しかし、このアングルからではその魅力が伝わってこない……。

フォード - 1954年
フォード – 1954年

プリマス・ダスター – 1974年

2ドア・クーペのプリマス・ダスター(1970年~1976年)はヴァリアントをベースとし、フロントエンドも共有しているが、ヴァリアントを名乗っていたのは生産初年度だけだった。AMCホーネット、シボレー・ノヴァ、さらにはフォルクスワーゲンビートルのようなコンパクトな輸入車など、さまざまなクルマにとって手強いライバルだった。130万台以上の販売台数を記録し、プリマスのサクセスストーリーとなった。これは1970年代中頃のモデルのようで、おそらく1974年が妥当である。

プリマス・ダスター - 1974年
プリマス・ダスター – 1974年

マーキュリー・マーキー – 1978年

このマーキュリー・マーキーは、よく磨けば今にも走り出しそうだ。しかし、この写真は一番綺麗に見えるアングルで撮ったものだ。わかりにくいが、実はフロントエンドが大きく欠けている。おそらく1978年の第2世代後期の車両と思われる。

マーキーは、フォードLTDのマーキュリー版として1967年から1986年まで生産された。当初はフルサイズ車として、最後の4年間はミドルサイズ車として販売された。

マーキュリー・マーキー - 1978年
マーキュリー・マーキー – 1978年

GMC – モーターホーム

1973年から1978年の間に生産された1万2921台のGMCモーターホームのうち、最大9000台がまだ走行可能な状態にあると推定されている。そのため、こうしてジャンクヤードで見かけるのは珍しい。

モーターホームは、大手自動車メーカーがRV車を量産した珍しい一例である。つまり、車体だけでなく内装もGMが手がけたのだ。最近の米国のRV車は専門メーカーによって作られており、その多くがインディアナ州の企業だ。

GMC - モーターホーム
GMC – モーターホーム

ポンティアック・パリジェンヌ – 1985年

この写真では見えにくいが、1985年のポンティアック・パリジエンヌにはリアホイール・スカートが装着されている。1982年に一度廃止されたが、兄弟車のシボレー・カプリスとの差別化を図るため、3年後に復活したのだ。

パリジェンヌは1959年にデビューを飾り、1986年に引退した。

ポンティアック・パリジェンヌ - 1985年
ポンティアック・パリジェンヌ – 1985年

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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